2020 Fiscal Year Annual Research Report
キャンパスと市街地の無線LANを相互利用可能とするオンラインサインアップ機構の開発
Project/Area Number |
20H01153
|
Research Institution | Sapporo Gakuin University |
Principal Investigator |
原田 寛之 札幌学院大学, 未登録, 専門職員(情報処理技術者)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 –
|
Keywords | 無線LAN |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,実際にキャンパス内で学術無線LANローミング基盤eduroamのサービスを運用している無線LAN基地局およびネットワーク,認証サーバの設定を一部変更し,日本国内で次世代ホットスポット(NGH, Next Generation Hotspot)の中核技術であるPasspointに対応する公衆無線LANのローミングフェデレーションを運用しているCityroamのサービスを試験的に提供開始した.Cityroamはさらに公衆無線LANを相互に接続する世界的なローミングフェデレーションであるOpenRoamingに相互接続しており,これによりキャンパス内で利用者に配布するための資格情報とローミング識別情報を埋め込んだOpenRoaming対応のプロファイル(設定ファイル)の動作試験が可能な環境を構築した.
新型コロナウイルス感染症により国内外で行動制限が要請されたことに伴い,大学キャンパスで学生・教職員が参加する実証実験を行うことはできなかったが,利用が想定される様々なクライアントOSにおいて,本学が発行したeduroamの資格情報とローミング識別情報をプロファイル化してインストールすることで,本学構成員がeduroamのみならず国内外のOpenRoamingに接続する公衆無線LANをシームレスに利用可能となることを実証した.これにより,本学構成員がキャンパス内のみならず世界中の市街地でも教育研究活動において安全に公衆無線LANを利用できることを示した.
プロファイルを自動生成して学生・教職員に配布するオンラインサインアップ機構については,一部のクライアントOSで利用ができない場合があることがわかり,今後より効率的な方法についてeduroamのPasspoint対応を進めている世界中のオペレータと連携して開発を進めていきたい.
|