2022 Fiscal Year Annual Research Report
Toshihiko Izutsu's Formulative Period of the Oriental and Its Academic Perspective
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20H01199
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Research Institution | Tenri University |
Principal Investigator |
澤井 真 天理大学, 付置研究所, 講師 (40773734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 純一 自治医科大学, 医学部, 講師 (20847090)
加藤 隆宏 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (80637934)
古勝 隆一 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (40303903)
小村 優太 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (20726822)
齋藤 智寛 東北大学, 文学研究科, 教授 (10400201)
長岡 徹郎 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 研究員 (20884951)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 井筒俊彦 / 東洋哲学 / 東洋 / 老荘思想 / 比較哲学 / イスラーム哲学 / インド哲学 / 禅思想 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、井筒俊彦の東洋哲学の形成過程について、より掘り下げて研究を行うために2回の研究会を実施するとともに、3年間の科研プロジェクトの集大成として国内外から研究者を招聘して国際会議を開催した。1年目と2年目は、コロナ禍によりオンラインのみで研究会を実施するしかできなかった。しかしながら、3年目になってようやく対面にて研究会を実施することができるようになった。 第1回の研究会(天理大学にて開催)では、井筒俊彦が翻訳したクルアーン翻訳書についての研究発表が行われた。井筒俊彦はクルアーン研究者として、海外に在住するムスリムから高い評価を受けていた。一方で、日本語の翻訳が改訂されていることに注目して、彼のクルアーン解釈とイスラーム理解について考察した。 第2回の研究会(東北大学にて開催)では、井筒俊彦と経験論哲学との関わり、現代のクルアーン研究から見た井筒のクルアーン研究、井筒の禅理解についての3つの発表が行われた。発表後には各コメンテータからのコメントを通して、濃密で深いレベルでの討議が行われた。 さらに、国際会議では2日間6セッションにわたって討議が行われ、2日目午後には公開講演会が行われた。13本の研究発表を通して、当該研究課題について論じられた。最終日には公開講演会をハイフレックス方式で開催した。 こうした研究成果については、最終報告書のかたちで作成されている。また社会還元の一環として、井筒俊彦に関する動画(名称:IzuTube)をオンライン上に公開した。それによって、近年多くの関心が寄せられている井筒俊彦についての最新の研究成果を、社会に広く知ってもらう機会を提供した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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