2021 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation into the Evolution of the Twentieth Century Russian Literature: Defamiliarization, Transgression, Post-Modernization
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20H01246
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
野中 進 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (60301090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 真一 上智大学, 外国語学部, 教授 (00265555)
古宮 路子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (00733023)
宮川 絹代 札幌大学女子短期大学部, その他部局等, 助教 (40757366)
Grecko Valerij 東京大学, 教養学部, 特任准教授 (50437456)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ロシア文学 / 近代文学 / 世界文学 / 文学理論 / 小説 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では「二十世紀ロシア文学の発展に関する総合的研究:異化・越境・ポスト近代を鍵概念に」という研究題目の下、世界文学史的に見ても特異な発展を遂げた二十世紀ロシア文学についての総合的研究を進めている。鍵概念となるのは「異化・越境・ポスト近代」である。これによって二十世紀ロシア文学の発展の特殊性を明らかにできるとともに、二十世紀の世界文学において果たした役割も明らかにできると考えられる。 2021年度は新型コロナ感染および2022年2月末に勃発したウクライナ戦争のため、海外調査などができなかったが、文献資料の分析を進め、現代ロシア文学・文化に関する調査を行った。 その中心的成果としては、国際共同論集の編集・出版が挙げられる:Valerij Gretchko, Hye Hyun Nam, Susumu Nonaka, SooHwan Kim, (eds.), Russian Culture on the Crossroads of History: Far East, Close Russia. Vol. 4. Belgrade-Seoul-Saitama: Logos, 2021.10. 428 p.東アジア(日本、韓国、台湾〉以外に、ロシアやセルビアなど東欧の研究者が参加しており、本研究の国際的成果・発信である。 また、研究代表者の単著論文が査読付き国際学術誌に発表された:野中進「人は何に慣れることができて、何を忘れてはいけないのか:A. プラトーノフの伝統主義によせて」【原文ロシア語】、Studia Literarum〈世界文学研究所〉、2021年、第6冊、第4号、300ー313.ロシア文学研究の世界的中心地の一つである世界文学研究所(モスクワ)が発行する雑誌であり、重要な成果と考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度は文献資料に基づいた研究を中心に進めた結果、国際共同論集の完成など重要な成果があり、おおむね順調に進展していると判断した。また、2021年度以後、現在までの進捗状況としては、ウクライナ戦争によりロシアへの出張がきわめて困難になっているが、ロシア以外での国際会議の主催やオンライン会議への参加など、おおむね順調に研究を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度が最終年度となるが、ロシアおよびウクライナでの国際会議の参加、および論文執筆などを行うことで、最終的な成果報告を行う。
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Research Products
(6 results)