2023 Fiscal Year Annual Research Report
Creation, Transmission, and Reception of Persian Historical Legends
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20H01250
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
近藤 信彰 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (90274993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 修 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00733007)
山中 由里子 国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 教授 (20251390)
菅原 由美 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 教授 (80376821)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 歴史物語 / ペルシア語 / ハムザ物語 / 王書 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度にあたる2023年度は、成果のとりまとめのために国際シンポジウム“Amir Hamza and Beyond: Historical Narratives and Romances across the Muslim World”を9月1日から3日まで東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所で開催した。ドイツからUlrich Marzolph、Christine Kempher、オランダからBen Arps、イギリスからJaakko Hameen-Anttila、カナダからPasha M. Khan、イスラエルからJulia Rubanovichを招へいし、日本側からは研究代表者・分担者・協力者の近藤信彰、山中由里子、大塚修、菅原由美、山本久美子が報告した。ハムザ物語についてのこのようなシンポジウムは世界でも例がなく、非常に有意義であった。参加者の間でこれを基盤にさらに研究を発展させていくことが確認された。 近藤と Arpsは『ハムザ物語』のペルシア語版とマレー語版、ジャワ語版のテキストの比較に着手した。そのなかで、これまでほぼ同一と考えられてきた70話ほどからなるペルシア語古典版のテキストが、写本によって大きく異なる場合があることが明らかとなった。一方、マレー語版・ジャワ語版にはペルシア語やアラビア語の引用も含まれており、翻訳であることが明らかであるが、これらの引用が必ずしも意味をなさないこと、ペルシア語版同様写本によってテキストの差異が大きいことが明らかとなった。つまり、一人の翻訳者が訳したテキストが広まっていったわけではなく、複数のペルシア語写本を複数の人が翻訳して、少しずつ異なった写本が出現した可能性を示唆する。これまでになかった発見であり、より緻密な考証をして、共著の論文を発表すべく、準備を進めている。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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