2023 Fiscal Year Annual Research Report
Reconstruction of the study of tattoos in Asia-Pacific: The body from perspectives of sensation, affect, and power
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20H01411
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
津村 文彦 名城大学, 外国語学部, 教授 (40363882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 芳美 都留文科大学, 文学部, 教授 (50363883)
桑原 牧子 金城学院大学, 文学部, 教授 (20454332)
山越 英嗣 都留文科大学, 文学部, 准教授 (00843822)
大貫 菜穂 京都芸術大学, 芸術学部, 非常勤講師 (20817944)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | タトゥー / イレズミ / 身体変工 / アジア・太平洋地域 / 感覚 / 情動 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は、本研究課題の総括を行った。令和2年度は「人」、令和3年度は「モノ」、令和4年度は「制度」に注目することで、各社会におけるイレズミの位置づけをめぐって研究を展開させた。研究期間中には、コロナ禍で実地調査が困難な部分もあったため、十分でないデータについては補完的な調査を行うことで、研究課題全体の総括を行った。 津村文彦は、2024年2月に東南アジアのタイとカンボジアにて呪術イレズミの調査を実施した。現地住民だけでなく、アジアの中華圏や欧米からの外国人についても宗教性を伴った呪術イレズミの提供が行われている様子について情報を収集した。桑原牧子は8月と2月に仏領ポリネシアのタヒチ島とマルケサス諸島ヌクヒヴァ島でイレズミの施術と彫刻の調査を実施した。さらに、3月にニューカレドニアのグランド・テール島在住のタヒチの彫師とフトゥナ出身の彫刻家に聞き取り調査を実施し、イレズミの施術と彫刻の過程を参与観察した。山本芳美は、東映太秦映画村・東映映画図書室から紹介された毛利清二氏(93歳)へのインタビューを計9回、45時間おこなった。毛利氏は、東映京都撮影所で80歳まで俳優に刺青を描く絵師として活躍した人物である。山越英嗣は、2024年2月に那覇市でタトゥーショップの現地調査を実施した。那覇市のタトゥーショップは固まって存在しているわけではなく、国際通り周辺にそれぞれが一定の距離を保ち、すぐには目につきにくい路地裏に点在していることが明らかになった。大貫菜穂は、日本国内の彫師・イレズミ受容者への聞き取り調査を継続した。さらにベルリンでのBMX(世界身体改造会議)に出席し、世界から見た日本のイレズミ像を調査した。南玲子は、昨年度行った現地調査の資料整理を進め、国際的な先住民の協調や相互の影響関係の中で変化するイレズミの現状について分析を行った。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
山本芳美は、俳優に刺青を描く際に用いた下絵のデジタル化とデータベース編成(東映映画図書室との共同研究)を実施。また「毛利清二の世界 映画とテレビドラマを彩る刺青展」を開催(京都・京都のおもちゃ映画ミュージアム、2024年5月1日〜7月28日)。
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