2020 Fiscal Year Annual Research Report
Economics Analyses on Social Security Policies in China: Empirical Studies Based on Survey Data
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20H01512
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
馬 欣欣 法政大学, 経済学部, 教授 (80634253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小塩 隆士 一橋大学, 経済研究所, 教授 (50268132)
牧野 文夫 法政大学, 経済学部, 教授 (70190337)
唐 成 中央大学, 経済学部, 教授 (20424187)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 中国 / 社会保障 / ミクロデータ / 労働供給 / 健康状態 / 所得格差 |
Outline of Annual Research Achievements |
第1に、研究代表者馬が中国家計所得調査(CHIP)2018年の新たなデータを取得でき、また既に入手したCHIP1988~2013のデータ、中国健康と養老パネルデータ(CHARLS)2011~2015年のデータを取得できた。研究分担者の唐が中国金融資産調査(CHF)データを取得した。これらのデータを活用し、実証分析のための新たなデータセットを構築した。 第2に、研究代表者馬と研究分担者小塩がCHARLSデータを用いて、社会保険加入が中国高齢者の健康状態に与える影響に関する実証研究を行い、研究論文をジャナールBMC Public Health に投稿し、研究成果が公刊されている。 第3に、研究代表者馬と研究分担者小塩がCHARLSデータを用いて、社会参加が中国高齢者の健康状態に与える影響に関する実証研究を行い、研究論文がジャナールBMC Public Health に公刊されている。 第4に、研究代表者馬がPublic Medical Insurance Reform in China の洋書出版(7章)を企画し、2022年Springer Nature会社により公刊される予定である。 第5に、研究代表者がCHIPのデータを用い、中国農村新型年金保険と労働供給に関する実証研究を行い、研究論文がジャナールJournal of Chinese Economic and Business Studiesに公刊されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
プロジェクト開始後、コロナ感染症が発生し、国内・海外の調査・学術交流が少なくなったが、ミクロデータを入手できたため、実証研究を行い、研究成果をまとめた学術論文(6本)が海外ジャナールで公刊されている。また、現在、2本の学術論文をまとめている。さらに、学術書籍の出版企画はSpringer Natureより採択された。当初の計画以上に研究成果を発信でき、研究プロジェクトは順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
第1に、オンラインを活用し、実証調査は中国現地の研究機関(中国社会科学院人口と労働経済研究所)に委託し、実態調査を実施する。 第2に、国際共同研究を促進し、浙江大学共享と発展研究院の海外メンバーとしてCHIPデータを用いて社会保障と所得格差に関する実証研究を進め、国際学術交流を進めながら、共同研究を促進し、国際ネットワークを構築する。また、復旦大学経済学部の国際共同研究プロジェクトに参加し、国際コンファレンスの参加、中国国内で学術書籍の出版などを通じて研究成果を発信する。 第3に、日本国内の若手研究者との共同研究を行い、若手研究者の育成にも貢献する。
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