2020 Fiscal Year Annual Research Report
Prenatal Testing and Disability in Modern Asia: International Comparison
Project/Area Number |
20H01564
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
白井 千晶 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (50339652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅野 摂子 明治学院大学, 社会学部, 研究員 (60647254)
洪 賢秀 明治学院大学, 社会学部, 研究員 (70313400)
松尾 瑞穂 国立民族学博物館, 超域フィールド科学研究部, 准教授 (80583608)
木村 美也子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (80635441)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 出生前検査 / 障害 / アジア / 人工妊娠中絶 / 生殖医療 / 生命倫理 / 生殖 / ジェンダー |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、東アジア、東南アジアの出生前検査の現状と障害をはじめとする家族、福祉などの私的・公的ケアとの関連を調査研究するプロジェクトの初年度にあたる。 世界的にも類する調査研究はないため、今年度は基礎的調査をおこなうこと、また量的に把握するためのインターネット調査の設計と実施に研究メンバーが一丸となって取り組むことにした。 はじめに、基礎的調査については、対象国・地域(日本、韓国、台湾、フィリピン、シンガポール、ベトナム、ミャンマー、タイ、インド)の法制度、医療体制、妊娠中の検査の体制、人工妊娠中絶など出生前検査に関わるリプロダクション領域の法制度、福祉制度等について文献、データ、資料によるリサーチをおこなった。対象国は言語、エスニシティ、宗教、政治体制、医療システムなどマクロ状況、経済水準、検査や技術の入手状況などアクセサビリティが多様である。こうした状況と人びとの態度や意思決定のかかわりを捉えるのが本研究の目的である。 また、インターネット調査の設計のため、関連する先行調査の項目や結果を渉猟した。欧米で実施されている出生前検査への態度に関する調査結果、家族観などに関する世界的な調査結果などを参考に、調査のデザインと質問項目や選択肢を検討した。 それぞれの国でのインターネット調査の実施可能性についても検討し、調査を依頼できる受託先の検討も慎重におこなった。最終的には、9か国で実施することができ、各国100票の回答を得た。データクリーニング、集計、分析を2021年度におこなっていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に予定していた基礎的な調査研究と、インターネット調査の実施を実現することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度はインターネット調査の集計結果を考察して、インタビューの調査デザインを検討していく。
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