2023 Fiscal Year Annual Research Report
Social Integration and Career Mobility of Migrant Care Workers
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20H01591
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Research Institution | Momoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
篠原 千佳 桃山学院大学, 社会学部, 准教授 (00570178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土田 久美子 駒澤大学, 文学部, 准教授 (20553035)
長谷部 美佳 明治学院大学, 教養教育センター, 准教授 (30624118)
菅原 真枝 東北学院大学, 地域総合学部, 教授 (50359501)
川井 太加子 桃山学院大学, 社会学部, 教授 (70441102)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ケア労働 / 移民 / キャリア / 家族 |
Outline of Annual Research Achievements |
介護・看護・家事に従事しているケア労働者が東南アジアから来日し、日本の職場での受け入れも増加がみられる。滞在の長期化と共に、そのキャリア形成や家族生活の課題も認識されてきた。本研究は、そのようなケア労働者らを日本社会の一員として捉え、送り出しと受け入れの過程について、継続して調査を行ってきた。新型コロナによるパンデミックが終息に向かった2023年度は、これまで困難を極めた海外調査や医療・介護施設訪問調査も再開することができた。来日ケア労働者は、これまで以上にケアの現場で必要とされてきており、採用する日本の現場の意識にも変化がみられた。日本社会の課題を明確にすることに加えて、ケア労働者側の視点や経験にも更に注目し、国内外(仙台、大阪、奈良、インドネシア等)で調査を行った。 高齢化だけでなく既に始まっている人口減少や労働者不足の社会の現状を鑑み、社会統合と市民権そして持続性という観点から、来日労働者と社会における課題を把握することは、日本社会における諸問題を解決するためにも非常に重要である。日本で働き生活する来日者がケア労働に従事するだけでなく、家族呼び寄せや結婚出産することにより、家族形成を始めている現状がある。それと同時に、家族を理由に短期で帰国する例も散見される。キャリアと同時に家族の形成にも着目し、ケア労働者とその生活の課題を把握すると共に、ライフコース調査の必要性を改めて認識した。 2023年度の活動実績としては、対面とオンラインでの研究会に加えて、世界社会学会大会(メルボルン)での部会で国際共同研究報告も行った。国際論文の執筆・出版だけでなく、東南アジア-日本の研究者間で互いの課題や問題点を研究チームとして共有し、今後につなげることができた。今年度の調査データを報告書と国際論文としてまとめ、更なる出版と情報共有という社会貢献に向け取り組んでいく。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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