2020 Fiscal Year Annual Research Report
生活困窮者の健康・自立支援のためのビッグデータ基盤整備:健康格差是正をめざして
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20H01594
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高橋 由光 京都大学, 医学研究科, 准教授 (40450598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石崎 達郎 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (30246045)
中山 健夫 京都大学, 医学研究科, 教授 (70217933)
加藤 源太 京都大学, 医学研究科, 准教授 (20571277)
後藤 禎人 京都大学, 医学研究科, 特定研究員 (80820901)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 生活困窮者 / 医療ビッグデータ / 健康格差 / 生活保護 |
Outline of Annual Research Achievements |
生活保護受給者の糖尿病の2型糖尿病の有病割合について、性別、年齢別、地域別に検討を行った。さらに、公的医療保険加入者と比較を行った。生活保護受給者は2015, 16, 17年医療扶助実態調査を、公的医療保険加入者は2015年NDB(匿名レセプト情報・匿名特定健診等情報データベース)サンプリングデータセットを用いた。レセプト上で、糖尿病の傷病名があり、かつ糖尿病治療薬を処方されているものを、2型糖尿病と定義し、粗有病割合および年齢調整有病割合(標準人口:1985年日本人モデル人口)を算出し、性別、年齢別、地域別(47都道府県別および112地域別)にも算出した。地域別においては、マルチレベルロジスティック回帰分析も実施した。2015年において、生活保護受給者の2型糖尿病粗有病割合は7.7%であった。外来のみでは7.5%(公的医療保険加入者では4.1%)であり、年齢調整有病割合(外来のみ)は、生活保護受給者3.8%、公的医療保険加入者2.3%であった。加齢とともに有病割合が上昇したが、生活保護受給者では、公的医療保険加入者にくらべ、40歳代、50歳代での有病割合が高かった。47都道府県別では年齢調整有病割合は3.9%-7.8%の幅が、112地域別でのオッズ比も0.31-1.51の幅が見られた。 疾患の発生状況や、その予防・治療・介護の実態を明らかにし、健康寿命の延伸に活かすことのできるエビデンスの収集を図ることを目的に、A市が進めている医療レセプト、健診結果、介護レセプト等の統合データを分析する事業の一環として、統合データ分析のための環境を整備した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究①全国モデル:医療扶助実態調査の解析が進行している。 研究②自治体レベルモデル:統合データ分析のための環境整備が進んでいるが、生活保護・生活困窮者に関する情報提供については調整中である。 研究③医療機関レベル:情報収集中である。 研究④一般集団:NDBサンプリングデータの解析が進行している。 研究⑤病名決定アルゴリズム:糖尿病について検討し、医療扶助実態調査、NDBサンプリングデータの解析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究①、②の推進にむけ、NDBの全額公費負担医療の特別抽出の申出の実現可能性について検討を行う。研究③、④の推進に向け、健康格差とCOVID-19の関連を検討するため、インターネット調査を実施する。
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Research Products
(6 results)