2020 Fiscal Year Annual Research Report
Regional History of Youth Education in Showa Japan
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20H01624
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
安藤 耕己 山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (30375448)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮坂 朋幸 大阪商業大学, 総合経営学部, 教授 (90461954)
須田 将司 東洋大学, 文学部, 教授 (00549678)
久井 英輔 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (10432585)
森田 智幸 山形大学, 大学院教育実践研究科, 准教授 (70634236)
大蔵 真由美 松本大学, 教育学部, 准教授 (60783438)
倉知 典弘 吉備国際大学, 社会科学部, 講師 (20612419)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 青年期教育 / 勤労青年教育 / 青年学校 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の発出等により、自治体および勤務先から移動制限が発せられ、現地調査は大幅に制限された。ゆえに年度末に予算繰越申請を行い、2021年7月まで本年度の研究活動を延長した。以下、実績の概要を報告する。 まず、2020年8月から2021年4月まで山梨学院生涯学習センター所蔵の故・宮坂広作旧蔵書および関係資料の確認・分類を実施した。続いて、2020年9月12日(土)開催の日本社会教育学会第67回研究大会自由研究発表にて安藤以下6名にて口頭発表を行った(後掲)。成果は2021年3月刊の『山形大学教職・教育実践研究』第16号に安藤以下4名共著の研究ノートとして発表した(後掲)。 研究会は4回実施した。第1回は7月23日(木)10時~12時でオンラインで実施した。第2回は「第3回「宮坂広作」学習会」として、9月20日(日)13時~17時に諏訪市文化センターで開催した。第3回は2021年1月10日(日)16時~18時にオンラインで実施した。第4回は2021年5月8日(土)15時~17時にオンラインで実施した。 資料調査・インタビューは全て2021年5月以降に実施。5月に山形県教育センターでの資料撮影を実施。5月~7月に長野県諏訪地域の図書館・博物館での情報収集を実施。7月に岡谷市の旧吉田館製糸場元従業員に対するインタビュー調査を実施。 口頭発表および研究ノート刊行により、本研究課題の先駆性と独自性を明確にできた。また、宮坂広作旧蔵書および資料の整理により、宮坂の思想・学問形成をたどる情報が得られた他、宮坂と親しかった宇井純に関する資料が発見されるなど、1970年代における公害・環境問題に関わる市民運動・学習の展開をたどるに重要な示唆が得られた。なお、宇井純関係資料は立教大学共生社会研究センターへ移管された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度は新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の発出等により、自治体および勤務先からの移動制限が発せられ続けたため、長野県・山形県での現地調査、特にインタビューが大幅に制限された。 ゆえに年度末に予算繰越申請を行い、2021年7月まで本年度の研究活動を延長したが、やはり継続してまん延防止等重点措置などが発せられたため、調査活動が予定通りに実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は新型コロナウィルス感染拡大の間隙を縫って、特に長野県諏訪地域での製糸工場における若年女性労働者を対象とした教育実態に関して、資料収集と関係者へのインタビュー調査を実施する。 また、感染拡大によってインタビュー調査が進まないことを想定して、諏訪地域での製糸工場における若年女性労働者対象の教育に関する先行研究の整理を分担して実施する。さらには諏訪地域での昭和期における初等・中等諸学校における「後継者養成戦略」を確認するため、学校および諏訪教育会等の所蔵資料を確認することも併せて行う。
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Research Products
(3 results)