2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of an assessment and education program for foreign children in Japan to promote language acquisition and smooth the transition from ECE to elementary school education
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20H01660
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
岡本 拡子 高崎健康福祉大学, 人間発達学部, 教授 (80309442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉永 安里 國學院大學, 人間開発学部, 准教授 (50714721)
佐々木 由美子 足利短期大学, その他部局等, 教授 (80742874)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 外国人児童 / 幼小接続 / 日本語教育 / 言語習得 / 指導と評価の一体化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,あらゆる学習の基礎となる言語力の育成をめざし,幼児期において保育者が日常生活の中で観察を通して言語習得状況の把握と評価を行う指標を作成し,評価と指導を一体的に行う外国人児童に対する日本語教育の実践方法を開発することを目的とする。 当該年度における研究として,移民や難民を多く受け入れてきた歴史的背景から,多文化状況にある子どもに対する幼小接続における実践的アプローチで大きな成果をあげているハワイ・ホノルル市のKindergarden(5歳児)と小学校の実践の観察および保育者・教師への聴き取り調査を行った。また,ドイツにおける調査では,幼児教育において,統制された状況で外部評価者が子どもを取り出して言語能力を検査する方法から,保育者が日常の様子を観察し,子どもの言語習得の状況を評価する方法へと転換したことにより,言語教育に大きな成果をもたらしていることが明らかとなった。 これらの調査の結果を受けて,日本の保育においても幼児期の子どもの言語習得状況を保育者が日常生活の中で観察して評価し,小学校以降の教育に活かすことのできる指標(日本語版)の作成を行った。 また,本研究の主たるフィールドとなる群馬県大泉町においては,保育現場での観察を通して,外国人児童が直面する課題について明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナウイルス感染拡大の影響を受け,海外では予定していた調査地での調査が困難となり,新たに訪問先の変更などを行い調査を続けた。また,国内調査においてはフィールドワークを行ってきた地域の感染状況が悪化する等もあり,調査できない時期が長く続いたが,回数を変更するなどして可能な限り訪問調査を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度に向け,当初の研究計画の達成に向け,これまで行った調査を論文にまとめたり,発表を行ったりする。さらに最終的にこれまでの研究成果を報告書にまとめる予定である。
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