2022 Fiscal Year Annual Research Report
離島の家庭におけるアロマザリングシステムの実態・世代間連鎖・時代推移
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20H01661
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
根ケ山 光一 早稲田大学, 人間科学学術院, 名誉教授 (00112003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸本 健 聖心女子大学, 現代教養学部, 教授 (20550958)
宮内 洋 群馬県立女子大学, 文学部, 教授 (30337084)
小島 康生 中京大学, 心理学部, 教授 (40322169)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 沖縄 / 子育て / アロマザリング / 家族 / 父親 / インタビュー / 観察 / 質問紙 |
Outline of Annual Research Achievements |
根ヶ山は多良間島在住の年配者を中心とした成人男女29名にインタビューを行い、自分の親、自分自身、自分の子どもがそれぞれどのような子育てを島でしていた(している)かを訊ねた。その結果、沖縄の本土復帰を境に親子関係が大きく変化し、それまでは男女の落差が大きくて家事育児のもっぱら母親の役割で父親はほとんど子育てに関与していなかったが、本土復帰を境に男女が協力して家事育児を行うというように大きく変化して来たことがわかった。 小島はこれまで実施した,東京,埼玉,愛知,沖縄の各都県に住む子育て中の母親を対象に行ったオンライン調査の分析を行った。その結果,沖縄では,母親以外の家族によるアロマザリングが活発であることが明らかになった。 宮内は、令和4年度におけるインタビュー調査の音声データの分析をおこなった。そこからは、生まれ育った離島にいつかは戻る予定で自らの人生設計を考えている層と、生まれ育った離島には戻るつもりはないと考えている層の存在が明らかになった。 岸本は令和4年度の渡航の際に得られた,多良間島の乳幼児とその母親1組を終日観察に関する映像記録やノートへの筆記記録,ならびにこれと比較に用いるための,関東(東京都および静岡県)の乳幼児とその母親3組を対象に終日観察を実施し得られた映像記録や筆記記録の分析に着手した。多良間島と関東の乳幼児とその母親の1日の過ごし方には,①多良間島では母子が屋外で過ごす時間が関東の母子と比較して長く,②多良間島では父親,関東では乳幼児の年上のきょうだいが乳幼児の相手となって,母親の育児の負担を軽減している様子が見て取れた。 以上の結果をもとに、多良間島の家族によるアロマザリングの特徴が検討された。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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