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2020 Fiscal Year Annual Research Report

Comprehensive Understanding of the English Scholastic Ability of Junior High School Students in Japan

Research Project

Project/Area Number 20H01682
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

松浦 伸和  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (30229413)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 木下 博義  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (20556469)
影山 和也  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (60432283)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords英語学力 / 学力調査 / 中学生
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、全国学力テストの結果を詳細に分析した。全国の平均正答率は51.5%と平均的である。技能については、聞くこと68.3%、読むこと56.2%は平均正答率が50%を超えているが、書くこと46.4%、話すこと30.8%は50%を下回っている。また、「読むこと」「書くこと」「話すこと」は平均を50とした場合の標準偏差も20を上回り、ばらつきが大きいことがわかった。言語能力についても、知識・理解は50%を超えているものの、英語による表現力も理解力も50%に達していない。とりわけ表現力は19.4%にとどまっている。資質能力では、知識・技能を図る問題については平均正答率が59.4%である。一方で、それらを活用した思考力・判断力・表現力を図る問題は36.6%と平均正答率が3割である。中でも、聞いて書く(大問4)、読んで書く(大問8)という技能統合の能力は10%前後で課題がある。
問題間の相関は、相関係数が0.6を超える問題間の関係は1つしかないが、すべての問題間で統計的に有意な関係がみられた。各技能について問題間の関係に着目すると、「書くこと」では28問題間中27項目が、「読むこと」でも15問題間中6項目が相関係数0.4を上回っている。一方「聞くこと」では21問題間中1項目、「話すこと」では10問題間中0項目と少なく、問われる学力によって定着率に差があり、表現力の方が安定的である。
そのほか、教科間では、英語学力は、同じ言語系教科である国語能力値(0.61)よりも数学能力値(0.70)との相関が高いことがわかった。さらに、調査問題を軸とした分析を行う中で、今回の調査問題で扱われているテーマによって平均正答率が影響を受けると言う興味深い発見をした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度は、全体的な結果の基礎的な分析、問題間や技能間の相関分析など基礎的なデータ処理を中心に行った。そのためおおむね順調に進めることができた、しかし、あいにくのパンデミックのために海外出張ができず、シンガポール出張ができなかった。

Strategy for Future Research Activity

次年度は、学力調査と同時に実施した生徒質問紙調査の結果と関連した分析を行う予定である。それによって、学力層による学力実態の解明、生徒のグルーピング、質問回答と学力との関係の解明などを図りたい。また、状況次第であるが、本年度に実施できなかったシンガポール出張に加え、イギリスとオランダへの出張も計画したい。

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Published: 2023-12-25  

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