2021 Fiscal Year Annual Research Report
経済的見方・考え方を働かせた心温かいエージェンシーの育成をはかる経済教育内容開発
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20H01686
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
猪瀬 武則 日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 教授 (40271788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 久 東洋大学, 文学部, 教授 (00345729)
阿部 信太郎 城西国際大学, 経営情報学部, 教授 (40348438)
山根 栄次 三重大学, 教育学部, 名誉教授 (50136701)
宮原 悟 名古屋女子大学, 文学部, 教授 (50239430)
高橋 桂子 実践女子大学, 生活科学部, 教授 (50311668)
服部 一秀 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60238029)
田村 徳至 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (60710085)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | エージェンシー育成 / 経済教育 / プログラム開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
経済的見方・考え方を働かせ,心温かい経済社会の形成をめざすエージェンシー育成のための経済教育内容開発を目的として,2年目の研究開発は次の通りである。 第一に,学校教育現場を支援するエージェンシーを育成するプログラム開発である。第二に,国内外の関連プログラム調査・分析である。第三に,エージェンシー育成に関連する基礎的な知識や意識に関する調査である。 第一のプログラム開発(班長・猪瀬)は,猪瀬の内容構成の論理を基礎として,分担者,協力者の開発をネット会議と定例会議でブラッシュアップした。これらの結果は,中間まとめとして経済教育学会 (プログラム開発)で発表した。また,それらをもとに『中間報告書』を3月末に刊行した。ナッジや経済倫理をふまえた内容構成の原理や10の単元開発は,猪瀬が行った。分担者や協力者が,それぞれの解釈によるエージェンシー育成を目ざした内容開発を行った。 第二の点については,コロナ禍の現状をふまえて国内外共に,ネットでの情報収集のみならず,面談などもZoomなどのメディア活用によるものとなった。利点は機動的で安全性の確保であったが,弱点は微細に亘るインタビューや資料確認などが出来なかった。海外調査結果総括(班長・阿部)については,ドイツと英国を中心としたものとなった。 第三の調査分析・統計解析結果集約(班長・高橋)は,統計処理は高橋中心に猪瀬が補完して行われたが,集約については,最終年に持ち越された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
(1)国内外の調査が,コロナ禍の事情により,渡航や訪問が難しく,ネットを介した調査に限定されたためである。 (2)意識認識調査は,紙ベースでの調査が不可能に近い状態となり,ネットによる調査となり,業者委託などのノウハウを活用しない不十分なものとなり,集約が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
国内外調査,意識認識調査は不十分であったが,中間的内容開発は,完遂した。最終年度には,これら(国内外調査,意識調査)を補完的に進めつつ,既に開発された教材内容と方法のブラッシュアップを図る。そのために,広島と筑波のそれぞれの附属学校の協力者のみならず,弘前や山形などの関連協力校の協力を求めていく意向である。
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Research Products
(10 results)