• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2021 Fiscal Year Annual Research Report

中学高校での探求的な活動を支援する国産広葉樹材を活用した木工ものづくり教材の開発

Research Project

Project/Area Number 20H01740
Research InstitutionJoetsu University of Education

Principal Investigator

東原 貴志  上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (10370850)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 村田 功二  京都大学, 農学研究科, 准教授 (00293910)
井上 真理子  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (30414478)
佐藤 正直  北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (50846657)
児嶋 美穂  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (30572276)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords広葉樹材 / 木材加工 / 技術教育 / 家庭科教育 / 教材開発 / 中学校 / フローリング / 国産材
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、国産広葉樹材を活用した中学高校の探究活動に適した木工ものづくり教材の開発と授業実践を行い、その評価を行うことを目的としている。
2021年度は、国産広葉樹材を含む木製品の試験と評価に関する教材として、フローリングを研究対象とし、中学生を対象とした授業実践を行った。2021年8月30日中学校3年生を対象に授業(大学教員による特別授業)を行った。まずは3つの材木とそれぞれの無垢、複合フローリングを畳1枚分ずつ教室に敷き、授業者が説明する前に1つ最もよいと思うものを選ばせた。そこで家庭科教育の教員から、フローリングの安全性についての説明をした後、実際に上を歩いて安全性の評価を行った。次に技術科教育の教員から、針葉樹と広葉樹の違い、木材と木質材料の違いを説明と、これらの材料に求められる機能について説明をした後、機能性の評価を行った。続いて東原からフローリングの価格について説明した後、建材メーカー技術者より複合フローリングの製造開発と、環境に配慮した製品づくりについて説明を行った。最後に、各実験での評価と受けた説明をもとに、最も良いと思うフローリングについて改めて考えさせるとともに、市場にはより多くのフローリングが流通しており、実際には今回取り上げた種類以外にもさまざまな選択ができることを説明した。
その結果、最初は見た目や肌触りで選んだ生徒が多かったが、最後の選択では機能性や安全性、経済面に注目して選ぶ生徒が多数となった。また、複合フローリングが環境に配慮した植林木を使用していることを考慮した生徒も多かった。
本授業実践の結果より、生徒が総合的に判断し評価していることから、フローリングは技術・家庭科の見方・考え方を働かせることができる教材であり、広葉樹利用の題材として適していると考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

コロナ禍の影響による緊急事態宣言、まん延防止等重点措置の発令により、公設研究機関等への訪問は見合わせたが、研究者および建材メーカー技術者とのリモート会議を行い、中学生を対象とした授業実践を行うことができた。当該授業には家庭科教育の教員と建材メーカー技術者の協力が得られ、中学校技術・家庭科の見方・考え方を働かせることが出来る内容構成を提案することができ、第72回日本木材学会大会において研究成果を発表した。
以上の結果より、おおむね順調に進展していると判断した。

Strategy for Future Research Activity

2022年度は、中学生を対象とした授業実践の成果を発展させ、高等学校における広葉樹利用と評価に関する授業実践を計画する。
具体的には、上越教育大学の佐藤ゆかり氏(家庭科教育)を研究分担者に加えて研究組織を充実させ、住居学の視点から、高等学校家庭科の教材開発と授業実践を実施する予定である。2021年度は3樹種のみを対象とした授業実践を行ったが、2022年度はVR技術を活用してさまざまな樹種を取り上げ、木材の多様性を理解できる教材開発を進める。

  • Research Products

    (4 results)

All 2022 2021

All Journal Article (1 results) Presentation (3 results)

  • [Journal Article] 国産広葉樹利活用に対する意識と知識の変容調査2022

    • Author(s)
      福井匠、佐藤正直、佐藤敦
    • Journal Title

      日本産業技術教育学会北海道支部論文集

      Volume: 35 Pages: 11-15

  • [Presentation] 中学生を対象としたフローリングの評価と選択に関する授業実践2022

    • Author(s)
      山本悠哉,東原貴志,佐藤ゆかり,佐藤正直,村田功二,児嶋美穂,井上真理子,伊藤真浩
    • Organizer
      第72回日本木材学会大会
  • [Presentation] 国産広葉樹アベマキの利用2022

    • Author(s)
      中野 真央,村田 功二,仲村 匡司
    • Organizer
      第72回日本木材学会大会
  • [Presentation] 国産広葉樹利活用に対する意識と知識の変容調査2021

    • Author(s)
      福井匠,佐藤正直
    • Organizer
      日本産業技術教育学会北海道支部第35回大会

URL: 

Published: 2022-12-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi