2022 Fiscal Year Annual Research Report
惑星磁気圏in-situ多点観測を目指した小型高エネルギー電子分析器の軌道上実証
Project/Area Number |
20H01963
|
Research Institution | Japan Aerospace EXploration Agency |
Principal Investigator |
篠原 育 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 教授 (20301723)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高島 健 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 教授 (10298193)
寺本 万里子 九州工業大学, 大学院工学研究院, 准教授 (10614331)
三谷 烈史 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 助教 (70455468)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 高エネルギー電子 / 放射線帯 / 超小型衛星 / CdTe半導体 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画の最終年度は,超小型衛星が軌道に投入され次第,開発した高エネルギー電子計測器の実証実験を実施する予定であった.昨年度までに高エネルギー電子計測器の搭載機器側の打ち上げ前の準備を予定通りに完了させたことに引き続き,超小型衛星の観測開始に向けて観測計画立案ツールの開発など,実証実験の準備を進めた.衛星リソースの制約から,1軌道周回あたり5分間の観測しかできないことや、地上にダウンリンクできるデータを選択する必要があるため,必要な観測データを効率よく取得する手順の準備を進めた.また,九州工業大学の運用中の別の超小型衛星の運用に参加して,実際の衛星運用にあわせた修正も行った. 国際宇宙ステーションからの超小型衛星のリリース時期は当初の予定より遅れて,2022年12月2日となった.超小型衛星のリリースは順調に実施されたものの,地上からの第一可視以降,衛星からの信号を受信できない事態が発生した.その後,超小型衛星チームの原因究明・対策の懸命な努力が続けられているが,現時点では衛星からの信号を確認できていない.このため,我々が開発した超小型衛星搭載用の高エネルギー電子計測器の軌道上での実証試験は未だに実施できない状況となってしまった.本研究チームとしては,衛星からの信号が回復次第,観測運用を実施したいと考えている.また,実際に衛星に搭載したフライトモデルの製造前に製作した,エンジニアリングモデルを流用して,再搭載が可能かどうかの検討を実施した.半導体センサーの素子はフライト品として使用できる予備品を確保していないので,センサーの再購入は必要であるが,その他の部品は流用可能であることを確認した.
|
Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)