2022 Fiscal Year Annual Research Report

Volcanic eruption mechanism estimated from multivolatile diffusion behaviour

Research Project

Project/Area Number	20H01989
Research Institution	Hokkaido University
Principal Investigator	吉村俊平北海道大学, 理学研究院, 助教 (20706436)
Project Period (FY)	2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords	マグマ / 脱ガス
Outline of Annual Research Achievements	本年度は，マグマが上昇した際に経験した発泡・脱ガス過程の履歴を詳細に解読するため，火道内の様々な深さで急冷固化したと考えられている火砕性黒曜石を対象に塩素濃度マッピング分析を行った．この試料は新島向山火山で採取した流紋岩である．分析の結果，火砕性黒曜石には塩素の不均質な分布があることが確認された．また，ガラス含水量についても分析を行い，塩素の分析結果と比較検討を行った結果，この黒曜石はかつて軽石のように発泡しており，その後，再加圧を経験することで黒曜石化したことが判明した．すなわち，火道を上昇するマグマの中で圧力が再び上昇するような現象が起きていたことを示しており，この現象がどういうものであったかを現在調査しているところである．また，本年度はメルト含水量，メルトCO2濃度のデータから圧力を推定するのに必要となる溶解度則の最近のモデルの妥当性を検証し，レビュー論文としてもまとめた．この成果は，先に述べた黒曜石の研究においても活かされている．
Research Progress Status	令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
Strategy for Future Research Activity	令和4年度が最終年度であるため、記入しない。