2022 Fiscal Year Annual Research Report
富山湾・寄り回り波の力学特性の解明と将来気候における動態予測
Project/Area Number |
20H02263
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Research Institution | National Institute of Maritime, Port and Aviation Technology |
Principal Investigator |
田村 仁 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 港湾空港技術研究所, 上席研究官 (80419895)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田口 文明 富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 教授 (80435841)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 寄り回り波 / 富山湾 / 現地観測 / 気象擾乱 |
Outline of Annual Research Achievements |
寄り回り波観測:2021年に引き続き2020年も富山湾沿岸域において寄り回り波観測を実施した.小型波浪ブイを用いた観測では水深800mの海域に機材を設置し深水域での寄り回り波(波高3m,周期15秒)計測に成功した. 2008年寄り回り波事例解析:現代観測史上最大規模の2008年寄り回り波を駆動した大気擾乱場を詳細に解析し,波浪の伝播に同調して日本海を南に拡がる海上風強制によって寄り回り波が強化したことを発見した.これは日本上空対流圏中上層での切離寒冷渦が,海上風強制域の南への広がりと持続に寄与したためであった.さらに非線形波浪モデルSWASHを用いて本事例解析を行った.富山湾伏木港沖合では凸状の海底谷によるレンズ効果でエネルギーが収束し,さらに干渉効果で海岸防波堤への波力は倍増されたことが確認された.
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)