2022 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of next-generation water supply system to control risk of non-tuberculous Mycobacterium
Project/Area Number |
20H02282
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
春日 郁朗 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (20431794)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 仁彦 国立感染症研究所, ハンセン病研究センター 感染制御部, 室長 (20569694)
栗栖 太 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (30312979)
島崎 大 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (60322046)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 非結核性抗酸菌 / 水道水 / 微生物再増殖 |
Outline of Annual Research Achievements |
配水管の洗浄廃液、長期間未使用給水管の管壁、一般家屋や寄宿舎のシャワーヘッドを対象とした調査を行い、非結核性抗酸菌(NTM)の存在状況に関する知見を蓄積した。配水管や給水管からのNTMの検出率は低かったが、一般家屋のシャワーヘッドからはNTMが検出される頻度が高かった。調査対象とした寄宿舎は、新型コロナウイルス感染症による影響により利用制限がなされており、100日以上使用されない部屋があるなど通常とは異なる使用状況であったが、全60部屋からシャワーヘッドに付着する生物膜の採材を実施することができた。代表的な病原性NTMであるMycobacterium aviumはすべての試料で定量下限未満であったが、Mycobacterium属の16S rRNA遺伝子が検出される試料は存在した。全細菌の16S rRNA遺伝子に対する存在割合は約0.13%と些少であった。部屋の未使用期間別に比較してみると、未使用期間が長い方がNTMの相対濃度は高い傾向が確認された。全細菌群集の解析を行ったところ、寄宿舎のシャワーヘッドでは、Methylobacterium属やSphingomonas属が優占していた。一般家屋や寄宿舎のシャワーヘッドからは、M. abscessus、M. mageritense、M. fortuitum、M. iranicumが単離された。これらのNTMは次亜塩素酸ナトリウムへの耐性が大腸菌よりも高いことが確認された。
|
Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(7 results)