2021 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanisms of particle emission to exposure for residents and health risk evaluation
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20H02309
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
鍵 直樹 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (20345383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 勲 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (00454033)
諏訪 好英 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (10416836)
並木 則和 工学院大学, 先進工学部, 教授 (40262555)
柳 宇 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 教授 (50370945)
東 賢一 近畿大学, 医学部, 准教授 (80469246)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 室内空気質 / 浮遊粒子状物質 / 室内発生 / 実態調査 / モデル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
住宅室内で発生する粒子を模擬し,実空間において浮遊粒子を計測することにより,換気による粒子の減少だけではなく,重力沈降,拡散沈着の影響を加味したモデル化を行うことで,粒子の挙動について検討を行った。室内空間における広粒径範囲に渡る室内粒子の動的挙動及び相互作用の知見を基に,粒子の浮遊時間,堆積状況,再飛散など粒径別の特性について解明を行った。粒子についても粒子齢の考え方で,粒子の室内での生涯を表すことで,粒子の汚染履歴を解明し,人への影響,対策につなげられるものである。さらに,空気清浄機の性能評価方法の検討を行い,相当換気回数の考え方をもとに,居室の広さ,空気清浄機の設置位置などで異なる性能について検討を行った。 また空気清浄機については,静電フィルタの劣化の条件についての検討をさらに行うことで,昨今の消毒液の室内での使用の影響についても実験的に明らかにした。 また,室内の超音波加湿器ミストについて,実住宅空間を想定した環境条件により,粒子の個数,粒径の変化を空間的に測定を行うことで,室内相対湿度との関係を検討するとともに,窓を模擬したような冷却表面への沈着についても検討を行った。また,経皮曝露も考慮に入れ新たな実験システムの構築も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍であるため,実住宅における実測調査を行うことはできなかったものの,実験室実験により,浮遊粒子の挙動解析を行うことができている。また,超音波加湿器ミストに関する実験も実施すること,結露との関連もみることができたことがでいた。さらに,経皮曝露の評価に向けた実験システムの構築も行うことができ,来年度においても,引き続き検討を行うことができる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,さまざまな種類,粒径の粒子状物質の室内における挙動のモデルをもとに,また経皮曝露の実験をもとに,健康リスクに向けた曝露性状について,検討を進めることとする。
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