2021 Fiscal Year Annual Research Report
自由飛行物体にかかる非定常空気力を明らかにする非定常マルチカラーPSP技術の実現
Project/Area Number |
20H02358
|
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
沼田 大樹 東海大学, 工学部, 講師 (20551534)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 崇将 日本大学, 理工学部, 助教 (50625291)
水書 稔治 東海大学, 工学部, 教授 (80433910)
大谷 清伸 東北大学, 流体科学研究所, 特任准教授 (80536748)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 感圧塗料 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、自由飛行物体にかかる非定常空気力を明らかにする非定常マルチカラーPSP技術の実現を目指し、2020 年度に引き続き感圧塗料及び計測方法の双方において開発を進めた。 2021 年度において、感圧塗料の開発としては、従来型の感圧塗料の改良に引き続き取り組んだが、特に感圧塗料塗装時の特性のばらつきを抑える目的で、その塗装方法に大幅な改良を施した。結果として特性安定性を確保することに成功し、今後のマルチカラーPSP技術の確立に向け大きな進展とはなったが、一方で幾つかの技術的な課題点も明らかとなった。2022 年度においては、それらを次年度の研究で解消する計画である。 計測系については、2021 年度において撮像光学系を見直し、より計測条件が厳しい計測対象であっても感圧塗料からの発光を取得しやすく、かつ信号雑音比を大幅に改善可能な計測系へと改良した。この改良に伴い、従来型の光学系を用いた計測結果に比べ、大幅に計測精度を向上することに成功した。結果としてその後の解析精度も向上したが、2022 年度においては感圧塗料の特性と併せて更なる最適化を図る予定である。 実証試験については、当初実証試験に用いることを想定していた外部機関の試験装置がコロナ禍のために使用できず、実証試験から得られる予定であった感圧塗料・計測手法に関するフィードバックが得られなかったため、感圧塗料及び計測方法の双方について限られた向上にとどまらざるを得なかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍により外部研究施設が使用できなかったため、開発した感圧塗料やその計測技術についての実証試験、及びその結果からのフィードバックが事実上全く得られなかったことが遅れの原因である。
|
Strategy for Future Research Activity |
2022 年度においては、まず 2021 年度までに実施できなかった実証試験の実施を目指し、それらから得られるフィードバックをもって現状の技術の課題点や改良点を抽出する。それらを基に感圧塗料と計測装置側の改良・機能向上を行い、再度の実証試験を実施することで本開発技術の有用性を示す計画である。 感圧塗料については、2021 年度に行った特性安定性の研究をさらに推し進め、課題となっている点の解消を目指し、更なる技術向上を目指す予定である。
|