2021 Fiscal Year Annual Research Report
OPE Optimal Routing System to Enable Risk Management of Rough Sea Voyage and Mooring Problem Due to the Uncertainty of Weather
Project/Area Number |
20H02398
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
笹 健児 神戸大学, 海事科学研究科, 教授 (10360330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧 敦生 大阪大学, 大学院工学研究科, 准教授 (50556496)
青木 伸一 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (60159283)
大澤 輝夫 神戸大学, 海事科学研究科, 教授 (80324284)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 最適運航 / 気象の不確実さ / 荒天航海 / 係留問題 / 沖待ち |
Outline of Annual Research Achievements |
海上輸送の安全・経済性を阻害する気象海象の影響を最小化する最適運航に関し、申請者らは遭遇する風波の推定誤差(気象の不確実さ)を検証し、推定精度に大きな改善の余地を示した。本研究では豪州~日本間で荒天航海・係留問題に直面する大型石炭船を対象に、荒天航海と係留問題の両局面を通じ船の揺れや気象変化など諸現象を長期で連続計測し、海のビッグデータとして蓄積・分析する。気象の不確実さの補正アルゴズムの構築に加え、予報誤差が大きい場合を想定した緊急対応の意思決定アルゴリズムに発展させる。 (1)北海道の太平洋側に位置するTE港の石炭岸壁では隣接の発電所で使用する石炭を豪州のPH港等から輸入している。90,000トン級石炭船T丸を 中心に入港が年間約50隻あり、TE港の過去5年間の入港実績(航海状況、遭遇した気象条件、港外の沖待ち実態、荷役・係留の状況、港内外で 常時計測される波浪データ)を整理する。TE港(日本)、PH港、N港(豪州)内で停泊中を含めた全局面を対象に動揺計測システムにて船の揺れを、外航船に設置義務の ある航海情報記録装置より船速、方位変化、風条件、舵の使用量、エンジン状態(回転数、出力等)をデータ収集するためのシステム設計を行うべく、進めていたが、コロナの状況となり、実船実験への対応は船会社よりPendingとされた。 (2)荒天航海から沖待ち・係留に至る両局面における気象の不確実さの傾向分析および気象データベースごとの予報失敗の再現検証 実船実験時の気象状況をデータ整理し、気象の不確実さ(風)を二段階で比較検証する。ここでECMWF (欧州)やNCEP(米国)など気象機関 が公表する風の予報値(24~96時間先)と追算値(観測値+数値計算での補正値:実測値に相当)による再現精度の比較検証を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度と同じく、コロナ禍の状況が継続しており、実船実験の準備は船会社よりGOサインが出ない状況であった。その他の部分は対応可能なところを進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍の状況を見守り、事態の収束が見えてきたら対応する部分はしていく。その他、実施できる部分は実施していく方針を継続する。
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