2022 Fiscal Year Annual Research Report
構造物やインフラ施設の非線形挙動を計測する新しいPS-InSAR手法の開発と応用
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20H02411
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
松岡 昌志 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (80242311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 弘之 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 准教授 (30418678)
劉 ウェン 千葉大学, 大学院工学研究院, 助教 (60733128)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | NN-PSI / 2πアンビギュイティ / 地盤沈下 / 周期的変動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題で提案した新たなPS-InSAR手法(NN-PSI)を実データに適用し,変動の推定精度と有効性における把握を行なった。欧州宇宙機構が運用するSentinel-1のC-bandデータを用いて,NN-PSI法により関東平野全域の2017年1月から2018年12月までの2年間の地表面変動を推定し,GPSの変動を比較からRMSEが4mmの誤差で変動推定が可能であることを確認した。また,位相アンビギュイティが含まれる大規模建物における周期的な変動を推定して従来の手法との推定結果と比較した。その結果,大規模建物の熱膨張による1年周期の変動も推定できた。周期的な変動のように非線形変動はこれまで非線形に対応するモデル構築や経験的なパラメータを使用して変動推定されていたが,NN-PSI法はこれらのモデルやパラメータを使用せず変動推定が可能であることを示した。そして,地盤沈下のモニタリングの評価においては,東京都調布市とブタペストに適用し,東京都調布市での道路陥没エリア周辺においては,C-bandデータにて2ヶ月間で2cm以上の地盤沈下による地表面変動を確認した。また,他の工事ルートの地表面においても,工事後に微少な地表面の変化を確認した。ブタペストにおいては,X-bandのデータにて約3ヶ月間で1.5cmの地盤沈下による地表面変動を確認した。この変動量は現地の水準測量の変動量と一致し,急激に地面が変動するエリアにおいても,提案したNN-PSI法にて変動推定が可能となった。地震による建物およびライフラインの被害推定に関連しては,熊本地震の益城町および宇城市の建物被害について,罹災調査データに基づき全壊建物をより詳細に分類し,地震前後のSAR画像のコヒーレンスと被害程度の関係を明らかにした。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)