2022 Fiscal Year Annual Research Report
Fabrication of chiroptically-functionalized polymer film with 3D-nanofibrilar network formation via 2D-1D development of self-assembling system
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20H02571
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
伊原 博隆 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 特任教授 (10151648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永岡 昭二 熊本県産業技術センター(ものづくり室、材料・地域資源室、食品加工室), その他部局等, 研究参事 (10227994)
高藤 誠 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 教授 (50332086)
沖田 紀子 沖縄工業高等専門学校, 生物資源工学科, 特命准教授 (80916213)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 2次キラリティ / 自己組織化 / 超分子ゲル / 円偏光発光 / 光学フィルム |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度も引き続き、円偏光ルミネッセンス(CPL)を生成しうる分子ゲル化剤の開発を目的として、キラル分子ツールの高次配向により誘起される増幅キラリティのバリエーション強化を目指した。具体的には、官能基の配向を促進するグルタミド誘導体(グルタミン酸に長鎖アルキル鎖をアミド結合により導入した誘導体)の展開研究として、ターピリジル基を官能基とする誘導体について、金属イオンに対する応答性を詳細に調査し、錯形成に伴う2次キラリティの変化とその機構解明を行った。また、キラル特性のスイッチングを目指して開発したビオロゲンを官能基として導入したグルタミドについては、合成時にイオン対として共存するハロゲンイオンがCT錯体の生成に寄与し、吸収波長の変化やキラリティの大きさ、符号に大きく影響を与えることが確認できたので、CT錯体形成に及ぼす諸条件について詳細に調査し、ビオローゲン部位の酸化還元反応に伴う会合状態の変化と合わせて詳細な検討を実施した。また、グルタミン酸の代わりにリシンやオルニチン等を基本ユニットとしたトリアミド誘導型の分子ゲル化剤については、グルタミド誘導体と同等か、あるいはそれより高い分子配向特性を示し、非キラル蛍光色素と組合せたバイナリ系ではより高いCPL強度が得られているため、誘起キラリティに及ぼす分子配向度の効果を詳細に評価した。一方、昨年度に実施したポリリシン系複合システムについては、キラル構造およびCPL機能の評価を海外協力先のIECB研究所(仏)において実施し、さらにはポリマー複合系でCPLの検出を行った。また、キラルな分子ツールの更なる展開を目指して、ISM研究所(仏)と連携して新たな蛍光性フォルダマーの開発ならび光学分割を実施し、CPL発現ツールとしての今後の研究展開の道筋を追求した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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