2022 Fiscal Year Annual Research Report
Cellular functional analysis with super-multiplexed fluorescence/Raman imaging
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20H02650
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小関 泰之 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (60437374)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 誘導ラマン散乱 / 超多重イメージング / ラマンプローブ |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、2021年度に確立した高速蛍光・ラマン顕微鏡システムを用い、様々な生体観察実験を進めた。具体的には、(1) 単一アミノ酸のショウジョウバエ中の代謝イメージング、(2) ヒト皮膚をはじめとする種々の生体試料の計測、(3) 光スイッチング分子を用いた超解像イメージングの実証の2課題の研究を進めた。(1)では、重水素化メチオニンをショウジョウバエに投与し、様々な組織において炭素-重水素伸縮振動画像を取得することに成功し、重水素化メチオニンの代謝イメージングにおける有用性を実証した。本成果はすでに雑誌論文に出版済みである(Front. Chem. 11, 114920 (2023))。(2)では、ヒト皮膚へ水分が浸透する様子を可視化するため、皮膚試料に湿らせたガーゼを置き、その後SRS計測を行った。様々な年齢の皮膚試料を用いたが、年齢差以上にサンプルごとの差が大きく、皮膚の水の浸透・蒸発は空間的な不均一性が高いことを見出すことができた。本成果は雑誌論文に投稿済みである。(3)では、ドーナツビーム照射光学系と光スイッチングラマンプローブを用いた超解像イメージング法に対して、空間分解能の評価を行った。具体的には、電子線レジストに光スイッチングラマンプローブをドープし、そのパターンの超解像イメージング結果を誤差関数でフィッティングすることで空間分解能を導出した。その結果、100 nm程度の空間分解能が実現できることを実証した。本成果は雑誌論文に採択済みである。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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