2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development and risk assessment of new geothermal development by supercritical CO2 fracturing
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20H02676
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鈴木 杏奈 東北大学, 流体科学研究所, 准教授 (60796449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋田 俊之 東北大学, 工学研究科, 教授 (40180814)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | フラクチャリング / CO2利用 / 地熱開発 / マイクロ流路 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、3Dプリンタ製模擬岩石き裂ネットワークを用いた圧縮試験を実施し、応力下のき裂の開口挙動の妥当性を検証した。3Dプリンタで1枚き裂のシンプルな構造のほか、いくつかのき裂を組み合わせたき裂ネットワークのモデルを用意し、0MPa, 5MPa, 9.5MPaの封圧下で圧縮した。圧縮することで開口幅の閉じる様子をCTスキャナで観察した。その結果、き裂が閉口する様子が観察できた。その後、古くから使われている数理モデルおよび精度の高い数値シミュレーション(COMSOL)でも同条件で計算し、開口幅の変化を求めた。実験結果と比較した結果、数理モデルは境界の影響が出ており実験結果と計算結果に差異が生じた。一方、数値シミュレーションの結果は、実験結果と調和的であった。本研究で、き裂ネットワークの開口幅が変化する様子を初めて観察することができた。シリコン基盤を用いたマイクロ流路をによる流動実験を検討していたが、実験装置が割れやすく、コストもかさむことから、3Dプリンタを用いてマイクロ流路作成に変更した。マイクロ流路に染料を流し、流れ挙動を観察することができた。同じ構造を用いて流動シミュレーションをした結果、実験結果とシミュレーション結果は調和的であった。マスフローコントローラーの故障で実験デザイン自体を考え直した。マイクロ流路を用いることで塩水の流動挙動と粒子の流動挙動を観察した。その結果、流出口における応答曲線も取得することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
応力によって変化する構造のダイナミクスが流れに及ぼす影響の評価として、封圧下におけるき裂の閉じる挙動の観察はできたが、圧縮試験に用いる圧縮容器の調整・修理を行った上で、3Dプリンタ製岩石を用いた圧縮試験を行う必要が生じた。その分遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
圧縮試験に用いる圧縮容器の調整・修理を行い、圧縮試験を進める。
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