2022 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of Hierarchical Materials Science for Creation of Innovative Functional Oxides
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20H02682
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Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
一野 祐亮 愛知工業大学, 工学部, 教授 (90377812)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 隆 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (20314049)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | YBCO超伝導体 / フレキシブル / 水溶性中間層 / エピタキシャル成長 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は水溶性のNaCl単結晶基板上に、REBCO超伝導薄膜の中でも比較的低い温度でエピ成長が得られるYbBCO薄膜の成膜を行ったが、エピ成長は得られなかった。また、MgB2超伝導体も成膜したが、結晶成長が見られなかった。 今年度は、SrTiO3単結晶基板上に水溶性の中間層Ba3Al2O6 (BAO)のエピ膜を作製し、その上にYBCO膜をエピ成長させることを目的とした。その結果、BAOのエピ膜が成長する条件を明らかになった。また、BAOエピ膜の水溶条件も明らかにした。BAOエピ膜上にYBCOエピ膜の成膜を試みたところ、エピ成長は得られたが上記水溶条件ではYBCO膜を剥離することができなかった。一方で、YBCOがエピ成長していない条件では剥離することができた。 この原因としては不明であるが次のことが考えられる。(i) YBCOとBAOが界面で反応し、非水溶性層が生成した、(ii) YBCOのエピ成長条件にさらされるとBAOが水溶性を失う。これらを検証することが必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
YBCO膜の剥離はできたものの、YBCOエピ膜での剥離は成功していないため。
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Strategy for Future Research Activity |
上述した考えられ得る原因を検証するために、YBCOとBAOの間に、基板材料でもあるSrTiO3(STO)層を挟むことでYBCO/BAO間の反応を抑えることを試みる。また、STOよりも比較的低温でエピ成長する導電性酸化物などもYBCO/BAO間に挟み、エピ成長、剥離特性などを評価する。
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Research Products
(15 results)