2022 Fiscal Year Annual Research Report
トポロジカル励起スピン制御によるπラジカル材料のエレクトロニクス素子への展開
Project/Area Number |
20H02715
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
手木 芳男 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 客員教授 (00180068)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 正澄 岡山大学, 自然科学学域, 研究教授 (30540190)
松下 未知雄 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (80295477)
鐘本 勝一 大阪公立大学, 大学院理学研究科, 教授 (40336756)
仕幸 英治 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 教授 (90377440)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | πトポロジー / 励起状態制御 / πラジカル材料 / 電界トランジスタ / 光耐久性 / 電気的検出ESR / 励起状態スピンダイナミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までに主たる研究項目の片方である「トポロジカル励起スピン制御による高い光耐久性と機能性を有するπラジカルの創生」をほぼ達成できた。本年度は、もう一つの主たる研究項目である「新規πラジカル材料を用いた有機エレクトロニクス素子への展開」に主眼をおいて研究を実施した。 本年度は、昨年度に得られた光耐久性と励起状態ダイナミクス測定の詳細な解析を実施して学術論文として発表した。また、昨年度に電界効果トランジスタ(FET)性能を有する事が観測された2種類のTIPS-ペンタセン-安定ラジカル連結系(TIPS基は triisopropylsilylethynyl基の略称)の再配向エネルギーの見積もりをホール移動度の温度変化測定により試み、分子軌道計算の結果と比較検討した。また、昨年度は、参照物質として用いているTIPS-ペンタセンのFET素子を用いた電圧印加条件下での光電流モニターの電気的検出ESR(EDMR)測定に成功したが、本年度はこれらの知見を整理検討し、ゲート電圧印加による素子中のキャリアダイナミクスの変化と関係させたモデルの構築にも成功した。本年度はこれらの成果を昨年度までの成果と併せて取りまとめて、学会で成果発表を行った。 さらに、本年度は、πラジカル材料を用いた有機エレクトロニクス材料としての新規な可能性を見出すことにも挑戦し、その前段階としてπ共役系有機分子を用いて、一昨年度から試作してきた顕微EDMR装置の試験や、スピン流生成を探索した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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