2022 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of exosome secretion mechanism by a novel exosome analytical method
Project/Area Number |
20H02766
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
金田 隆 岡山大学, 自然科学学域, 教授 (20243909)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | エキソソーム / レーザー励起蛍光法 / 放出機構 / 抗原抗体反応 / 高感度分析 / CD63 / CD40 / キャピラリー電気泳動 |
Outline of Annual Research Achievements |
エキソソームは細胞間のコミュニケーション、がん転移に関連し、がんのバイオマーカーとしての利用やその機能解明が期待されている。そこで本研究では、新たに開発した高感度エキソソーム計測装置を利用して、エキソソームの放出に影響を与える因子について検討し、放出機構を解明することを目的としている。令和4年度には、異なる色素で標識した細胞外小胞の識別検出法、並びにクリックケミストリーに基づくエキソソーム標識法の研究に取り組んだ。まず、二つの異なる色素で標識したリポソームを調製し、これを二色のレーザーで識別する方法について検討した。532 nmで励起できる色素で標識したリポソームと635 nmで励起できる色素で標識したリポソームを任意の比率で混合し、二色のレーザーで検出したところ、検出されたリポソームの数はそれらの混合比とよく一致した。よって、この方法により異なるリポソームを識別して計数できることが明らかとなった。さらにエキソソームのマーカータンパク質の蛍光標識抗体抗体(532 nm励起)とマイクロベシクルのマーカータンパク質の蛍光標識抗体(635 nm励起)を細胞外小胞と反応させて測定した結果、エキソソームとマイクロベシクルを識別して検出できる可能性が示唆された。また、クリックケミストリーの手法を用いて、蛍光標識したエキソソームを作製したところ、細胞培養の際の血清がエキソソーム産生に重要な役割を果たしていることを示す結果が得られた。このような知見はこれまで報告されておらず、興味深い現象である。今後、この現象を解明するための研究を行っていく予定である。
|
Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(18 results)