2022 Fiscal Year Annual Research Report
Effective fabrication and selective retrieval of hybridomas from among cell populations
Project/Area Number |
20H02771
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
安川 智之 兵庫県立大学, 理学研究科, 教授 (40361167)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 雅登 兵庫県立大学, 理学研究科, 准教授 (60574796)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 誘電泳動 / 細胞アレイ / ハイブリドーマ / 細胞融合 / 選択回収 |
Outline of Annual Research Achievements |
「迅速で高精度な標的抗体産生B細胞の選択的な細胞アレイ化」では,微粒子による細胞標識と誘電泳動を組み合わせて,非標識の標的細胞を選択的にアレイ化する方法を開発した.細胞群にp-DEPが,微粒子にn-DEPが作用する周波数の交流電圧を印加し,微粒子の結合していない標的細胞をp-DEPによりマイクロウェル内に捕捉し,複合体を形成した非標的細胞を下流へ排除した.この方法を用いて,マウス脾臓より単離した細胞群中に約数%~30%程度含まれるB細胞のみを選択的にアレイ化できた.この方法を用いると,標的細胞を含む細胞群のみのアレイを作製することができ,有用細胞のファーストスクリーニングが可能になった. 「標的抗体産生B細胞のハイスループットな識別」では,免疫化マウスの脾臓から摘出した細胞群をアレイ化し,そのB細胞が分泌する抗体をウェルに固定化した抗原により捕捉して抗体分泌能を評価した.これまでは,別の方法で作製したハイブリドーマを対象とした抗体産生の評価を行ってきたが,これをマウスから摘出したB細胞のスクリーニングに応用展開することができた. 「異種細胞ペアアレイの形成と融合」では,長方形型のマイクロウェルアレイ電極にミエローマ細胞とB細胞のペア形成を行い,ウェル内に非対称な電場を与えて細胞ペアの融合を行った.左右非対称電場を用いることにより直径の大きいミエローマ細胞の破砕を抑制して異種細胞を融合することができた.さらに,ウェル底面に多孔質絶縁膜(PDMSエマルジョン)の薄膜形成により,細胞と電極エッジ間距離を制御し,細胞を局所的高電場にさらすことによる破砕を抑制できた. 「捕捉されたポジティブ細胞の選択回収」では,標的の抗体を産生するB細胞を負の誘電泳動を用いて選択的に回収する,不要細胞を排除しウェル内に抗体分泌細胞のみをウェル内に保持することを実現した.
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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