2022 Fiscal Year Annual Research Report
Study of Protein-Protein Interaction Induced by Marine Natural Products
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20H02865
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
木越 英夫 筑波大学, 数理物質系, 教授 (90169839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 将人 筑波大学, 数理物質系, 准教授 (80511906)
大好 孝幸 筑波大学, 数理物質系, 助教 (90639303)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アプリロニンA / ハイブリッド / 簡略化アナログ |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までの研究で、アプリロニンA-スウィンホライドAハイブリッドで、アプリロニンAに特徴的な生物活性を再現できることがわかった。そこで、このハイブリッド化合物の構造に基づき、これまでの構造活性相関研究では未解明であったアプリロニンAマクロラクトン下部の構造活性相関研究を行った。この部分には、二級メチル基があるために、その炭素が不斉中心となり、合成を複雑化させている。ところが、この官能基は、アクチンとの結晶構造中では特別な効果はないように見られるので、これを除いた構造簡略化ハイブリッドアナログを設計し、合成することとした。 市販の試薬から、3つのセグメントをそれぞれ、Horner-Emmons反応を含む16段階、Marshall不斉プロパルギル化を含む12段階、Weinrebアミド化を含む4段階で合成した。これらを順次、オレフィンメタセシス、山口エステル化、NHKカップリングを鍵段階として連結したところ、目的とする簡略化アナログの合成を全37段階、最長直線経路23段階で達成した。合成したアナログについて、HeLa S3腫瘍細胞に対する細胞毒性を検定したところ、アプリロニンA-スウィンホライドAハイブリッドよりは活性が低下したが、アプリロニンAに特徴的なトリメチルセリン基の生物活性における重要性は再現できた。 今回のアナログの合成経路では、合成終盤にマクロラクトン部に官能基を導入できるので、この合成に基づくアプリロニンA生物活性発言機構解明に向けたツールの開発ができるものと期待できる。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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