2023 Fiscal Year Annual Research Report
Divergent synthetic strategy of natural products for the development of lead compound of a novel type of drugs
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20H02867
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
早川 一郎 日本大学, 文理学部, 教授 (20375413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 大洋 日本大学, 文理学部, 助手 (20961618)
岩月 正人 北里大学, 感染制御科学府, 教授 (70353464)
照屋 俊明 琉球大学, 教育学部, 教授 (90375428)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 多様性指向型全合成戦略 / 天然物創薬 / 骨代謝調節活性 / 抗マラリア活性 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は1)骨粗鬆薬のリード化合物として期待できるSB-203207の『立体化学多様性』指向型合成を目指し,引き続きアザインデン骨格の構築を検討した.昨年度の合成経路では不安定な中間体を経由していたため,今年度はアザインデン骨格を構築してから,含窒素不斉第4級炭素を構築することにした.その結果,目的のアザインデン骨格を立体選択的かつ,各官能基の酸化段階も含めて構築することができた.これによりSB-203207の母骨格が合成できたことになる.あとはアミノ酸側鎖を導入すれば全合成を達成できる状況である.2)クロロキン耐性マラリアに有効なストリキノスアルカロイドであるイソレツリンの『構造多様性』指向型合成においては,昨年度開発した,連続的分子間/分子内SN2反応によるワンポットピロリジン合成法の一般化を検討した.その結果,脱離基としてブロモ基を有する前駆体では目的の分子内SN2反応と望まないE2脱離反応が競争したが,脱離基としてトシル基を用いると副反応を完全に抑制できることを見出した.現在投稿論文にまとめている.3)がん細胞を特異的にアポトーシスに誘導するテルペンドールEの『構造多様性』指向型合成を目指し,ルテニウム錯体と過酸化水素を用いた位置選択的C-H酸化反応と続く立体選択的還元反応を検討した結果,単結晶が得られた.そこでX線結晶構造解析を行った結果,目的の位置で,かつ望みの立体化学の第2級ヒドロキシ基を導入したことを確認した.さらにC-H酸化で導入したケトンを足がかりとしたリレーC-H酸化反応も進行した.これによりテルペンドールEを含むインドールテルペン類の網羅的合成に向けて大きく前進した.
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
早川研究室HP
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