2020 Fiscal Year Annual Research Report
最適化小分子プローブによる内在性タンパク質の超解像マッピング技術の開発
Project/Area Number |
20H02875
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
浅沼 大祐 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (10611204)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 超解像イメージング / ケミカルプローブ |
Outline of Annual Research Achievements |
提案する超解像マッピング技術の開発のため、α-アミノ-3-ヒドロキシ-5-メソオキサゾール-4-プロピオン酸(AMPA)型グルタミン酸受容体を可視化対象とした小分子プローブ候補の開発を行った。分子設計の戦略としては、小分子リガンドと機能性タンパク質の複合体の既知の構造情報を利用して、構造展開の容易さも指標に含めてリガンド構造としてキノキサリンジオンを選定し、機能性スペーサーを挟んで蛍光団を組み込んだ小分子プローブの候補群を設計・合成した。また、AMPA型グルタミン酸受容体のリガンド結合ドメインの精製タンパク質を取得して、ストップトフロー実験によりリガンドと受容体の結合・解離特性の評価を行った。超解像マッピングへの応用の前段階として、AMPA型グルタミン酸受容体を発現した培養細胞を用いて蛍光イメージングによりプローブ候補群の特性を検証したところ、標的受容体を発現した培養細胞を蛍光染色することが可能なプローブ候補を見出した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究初年度に設定した目標を達成したため。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り、これまでに開発したプローブのプロトタイプの構造展開を行い、標的受容体への結合解離特性を最適化するスクリーニングを介して、提案する超解像マッピング技術の開発を進める。
|
Research Products
(2 results)