2023 Fiscal Year Annual Research Report
Function of the new open reading frame appeared by cytoplasmic splicing in plants
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20H02950
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
小泉 望 大阪公立大学, 大学院農学研究科, 教授 (20252835)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 小胞体ストレス応答 / シロイヌナズナ / 転写因子 / 細胞質スプライシング |
Outline of Annual Research Achievements |
シロイヌナズナの小胞体ストレス応答では転写因子bZIP60が細胞質スプライシングを介して活性化される。bZIP60は通常はbZIP60uとして小胞体膜に局在するがストレス下ではフレームシフトにより膜貫通領域を失った分子量の小さなbZIP60sが合成される、核へ移行する。一方、フレームシフトの結果、bZIP60sには新しい読み枠にコードされるアミノ酸配列(ORF2)が生じる。bZIP60の標的遺伝子BiP3のプロモーターとルシフェラーゼ遺伝子を用いたデュアルルシフェラーゼアッセイの結果、bZIP60sはORF2を欠くbZIP60ΔCの10倍程度の活性化能を示し、ORF2が転写活性化能を増強することが示された。ORF2を他の2種類の転写因子に連結しても活性化能の増強は見られずORF2は普遍的に活性化能の増強には働かない。ORF2のC末端には核局在化シグナル(NLS)と思われる配列がありGFPにORF2を連結したところ核局在が確認され、NLSに変異を導入すると核局在は見られなかった。一方、ルシフェラーゼアッセイではNLSの決失により活性化能の増強の度合いは減少したが、ΔCと比べると有意に高い増強が観察されORF2が核局在以外にもbZIP60sの機能に関与していることが示された。またbZIP60のタンパク質をウエスタンブロッティングで検出したところbZIP60ΔCとbZIP60sのタンパク質量に大差は見られなかった。つまり、ORF2による活性化能の増強はタンパク質量には依存せず、他のタンパク質あるいはbZIP60自体との相互作用によることが示唆された。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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