2022 Fiscal Year Annual Research Report
イネ群落成長の非破壊連続測定・微気象応答解析を通じた多収品種の収量制限要因の解明
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20H02965
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
杉浦 大輔 名古屋大学, 生命農学研究科, 講師 (50713913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 昌樹 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中日本農業研究センター, 主任研究員 (00757908)
荒井 裕見子 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 作物研究部門, 上級研究員 (50547726)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 非破壊計測 / LAI / 光合成有効放射 / 近赤外放射 / 呼吸速度 / マイクロコントローラー |
Outline of Annual Research Achievements |
インディカ型多収イネ品種の北陸193号とオオナリの日本4地点 (名古屋、つくば、上越、長野) の連絡栽培試験を通じて、これら2品種の収量決定要因の解明を試みた。近赤外光 (NIR) と光合成有効放射 (PAR) からイネ葉面積指数 (LAI) を非破壊的に計測する手法 (Fukuda et al. 2021) によって、移植から収穫までのLAIの連続的な変化を捉えることができた。また、マイコン制御式のイネ一株あたりの夜間呼吸速度の計測システムを開発し、呼吸速度の温度依存性を定量化することができた。 これらの結果から、北陸193号の長野における多収要因として、LAIが生育後期まで高く維持されていることが一因と考えられた。一方オオナリでは、登熟期後半のLAIの顕著な低下が見られ、長野のような冷涼な地域ではこれによって収量が期待されたよりも増加しない可能性が示唆された。さらに、呼吸速度の温度依存性曲線を用いたシミュレーションからは、夜間気温の高い名古屋では呼吸量が長野より1.5倍以上高いことが推測され、長野における高収量の要因として夜間の低温による呼吸量の抑制も寄与していることが示唆された。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)