2022 Fiscal Year Annual Research Report
リモートセンシングによる広域的な森林生態系の生物多様性地図化
Project/Area Number |
20H03014
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
一ノ瀬 友博 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 教授 (90316042)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | モニタリングサイト1000 / 河川水辺の国勢調査 / 昆虫類 / 甲虫類 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では鳥類と昆虫類の現地調査を予定していたが、新型コロナウィルス感染症による緊急事態宣言、まん延防止等重点措置等により十分な調査件数を行うことがかなわなかった。2022年度に入り状況は改善されてきたものの学生を連れての出張の制限もあり、十分なサンプルを得ることが困難になったので、モニタリングサイト1000のデータに加え、昆虫類については河川水辺の国勢調査の結果を活用することとした。 加えて研究計画時点では、2020年度に供用が開始することになっていたALOS-4の合成開口レーダーの活用を予定していたが、供用が遅れに遅れて、年度末にH3ロケットによって打ち上げられたものの打ち上げ失敗という事態となってしまった。2022年度初めには、ALOS-4の供用開始が見込めないことが予想されたので急遽ALOS-2の合成開口レーダーの収集を行った。 日本における地上徘徊性甲虫類の分布に影響を及ぼす要因を分析したところ、標高と年平均気温が代表的な種の分布に影響を及ぼしていることが明らかになった。特に、クロナガオサムシは高山帯・低気温帯に生息する昆虫群を指標する種として位置付けられることが分かった。マイマイカブリの生息には、周囲の都市的土地利用の面積が負の影響を、周囲の畑地の面積と河畔林の面積が正の影響を及ぼしていることが明らかとなった。この分析結果については、投稿論文としてとりまとめ発表予定である。 鳥類については日本で繁殖するようになったジョウビタキの繁殖地選択に人が利用する建築の存在が正の影響を及ぼす一方で、よりスケールの大きなレベルでは規模の大きな建築物の存在が負の影響を及ぼすことを明らかにし、論文として発表することができた。
|
Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(4 results)