2022 Fiscal Year Annual Research Report
Pause is the driving force? Actual measurement of a phloem transport model considering the diurnal cycle of sink and source
Project/Area Number |
20H03030
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
檀浦 正子 京都大学, 農学研究科, 准教授 (90444570)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 師液流モデル / 森林炭素循環 / 13Cパルスラベリング / シンクソース / 日周期 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に故障し、国内のメーカーに送り修理中であったレーザー式安定同位体測定装置について、故障診断のため、2022年4月にアメリカの本社に機器を送付した。その結果、予算をはるかに上回る金額の修理が必要ということが判明し、修理を断念して輸送費を支払い、機器が2022年6月に返却された。その後、協力研究者である森林総合研究所・高梨氏の協力によって、高梨氏が保有している同型のレーザー式安定同位体測定装置を用いて研究を継続できることとなった。そのため、2022年夏より、桐生試験地において、幹チャンバーの整備やガス採取ラインの付け替えや補修を行い、レーザー式安定同位体測定装置を現地に搬入し、ラベリングに関する準備を行ったのち、2022年10月21日午後および10月30日早朝に13Cパルスラベリングを実施することができた。ラベリング後、樹皮をサンプリングし、師部の顕微鏡切片を作成した。また、2020年の結果について解析し、師管の直径は幹の各部位で同程度であること、数が多くなることで、幹の下部のほうが師部の有効面積は大きいこと、さらにコンダクタンスは上部から下部にかけて小さくなっていたことなどが明らかになった。また13Cパルスラベリングから計算された師部輸送速度は、日照時で0.03mh-1とほとんど動きがないのに対し、夜間や曇りの条件下では0.19mh-1と速く、師部輸送に日変動、および日中でも曇りと晴れのときでは違いがあることが明らかとなった。この結果について、植物学会で発表を行った。また、本年度の研究結果と2020年の秋の結果とを統合し、論文としてまとめる予定である。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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