2022 Fiscal Year Annual Research Report
鰓上皮抗原取込細胞の選択的な抗原取込機序の解明とワクチンデリバリーへの応用
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20H03061
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
加藤 豪司 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (50624219)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 魚類免疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでにGAS細胞が浸漬ワクチンとして有効性を示すVibrio anguillarum、Aeromonas salmonicida subsp. salmonicidaの不活化菌体は取り込むが、浸漬ワクチンとして有効性が認められないStreptococcus iniaeおよびFlavobacterium psychrophilumおよび大腸菌Escherichia coliの不活化菌体は取り込まないことを示した。そこで、今年度はヨーロッパや北アメリカで浸漬ワクチンとして使用されているYersinia ruckeriの不活化菌体の取り込みを解析した。浸漬投与30分後におけるGAS細胞のY. ruckeri抗原の取り込みを確認したところGAS細胞は本不活化菌体を取り込むことが分かった。 続いてレセプター同定の端緒とするため、V. anguillarum、A.s.s.およびY. ruckeriの細胞膜タンパク質を抽出し、それらを共有結合性反応により蛍光ビーズへ修飾した。修飾したビーズに膜タンパク質が結合していることを蛍光免疫染色により確認した。得られた膜タンパク質修飾蛍光ビーズを10^8粒子/mLに調製し、ニジマスに浸漬投与したところ、A.s.s.由来の膜タンパク質でコートしたビーズについてはGAS細胞による取り込みが観察された。以上のことから、GAS細胞の選択的抗原取込に関与する細菌側のリガンド分子は膜結合型のタンパク質であることが示唆された。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)