2020 Fiscal Year Annual Research Report
Food, agricultural and rural problems in Okinawa during the rule of the United States
Project/Area Number |
20H03094
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Research Institution | Okinawa International University |
Principal Investigator |
小濱 武 沖縄国際大学, 経済学部, 講師 (20816673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高江洲 昌哉 神奈川大学, 外国語学部, 非常勤講師 (10449366)
鳥山 淳 琉球大学, 島嶼地域科学研究所, 教授 (60444907)
秋山 道宏 沖縄国際大学, 総合文化学部, 准教授 (90813767)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 戦後沖縄史 / アメリカ占領期 / 農村社会 / 史料研究 / 基地経済 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、戦後から日本「復帰」までのアメリカ占領期を対象として、沖縄の農業・資源・農村問題を総合的に分析する。その準備として、沖縄の農業関係資料について調査を進め、資料ネットワークを構築する。2020年度は、公的機関所蔵資料についての調査、及び個人所蔵資料についての調査を中心に実施した。 公的機関所蔵資料については、研究代表者らを中心に、実地調査とデジタルアーカイブを利用した調査を併用しながら、継続的に資料収集を進めた。 個人所蔵資料については、コロナ禍の影響で実地調査は難航したものの、感染症対策を徹底しながら資料を収集・保全する方法について検討し、少人数での開催を基礎として、調査計画の見直しを行った。試験的な調査も複数回実施した。また、実地調査の一部は文献・資料調査に替えて実施した。 データベースの作成に向けては、研究メンバーが従来作成を進めていた部分的な目録の統合・整理の上、そのデータをもとに、データベース化すべき資料の選定を進めた。 実証研究については、研究メンバーらが従来行っていた資料調査の蓄積と、沖縄県公文書館のデジタルアーカイブなどを利用しながら、各自がそれぞれのテーマに沿った分析をすすめた。研究代表者の小濱は、当該期の沖縄の給食事業についての研究をすすめ、先行研究で指摘されていたような福祉政策という文脈ではなく、アメリカの農産物輸出政策の文脈からアプローチを試みた。具体的には、援助として供与された給食用物資をめぐる琉球列島米国民政府と琉球住民の間の政治過程を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査地である沖縄県では、新型コロナウイルス感染症の拡大が顕著であり、研究メンバーらの所属機関や調査受入機関の方針等によって、公的機関所蔵資料及び個人所蔵資料についての調査規模を縮小せざるを得なくなった。前者については、研究代表者を中心に調査を継続して行ったものの、途中利用が停止されたほか、人数・時間の制限があり、十全な調査を行うことはできなかった。後者については、当初は、最大15名程度による総合的な調査を4回実施する予定であったが、感染症対策のため、少人数による調査で代替した。また、調査の一部は文献・資料の調査に替えて実施した。 実証研究については、これまで研究メンバーらが継続して行っていた資料調査の結果及び沖縄県公文書館のデジタルアーカイブなどを利用しながら、各自がそれぞれのテーマに沿った分析を進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
公的機関所蔵資料については、研究代表者を中心に引き続き調査を継続する。 個人所蔵資料についての調査では当初の研究計画からやや遅れはあるものの、今後は数人規模で調査が可能となるよう、研究メンバー間で調整を進めている。ただし、一部の資料は保全状況に深刻な問題が生じている可能性がある。今後は資料保全活動にもいっそうのリソースを割く必要があると考えられる。 実証研究については、現在利用可能な範囲の史資料を利用して、各自がそれぞれのテーマに沿った分析を進める。オンラインでの研究会等により研究成果を共有するほか、学会シンポジウム等での知見の公表を準備している。
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