2023 Fiscal Year Annual Research Report
スマート豚舎実現に向けた生体・環境情報プラットフォームの開発と豚ヘルスケアの活用
Project/Area Number |
20H03103
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
水谷 孝一 筑波大学, システム情報系, 研究員
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Project Period (FY) |
2020 – 2023
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Keywords | 豚 / スマート豚舎 / 生体・環境情報 / センシング / ヘルスケア / AI / 活動量 / 呼吸器感染症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は, 生体・環境情報を長期間に亘って常時計測・分析し, 予防的な視点での疾病対策や発育の管理を可能にする養豚現場に適した豚ヘルスケア基盤技術の実現を目的としている. 得られた成果は以下の通りである. (1)豚舎内の温熱環境モニタリングを実現するために, 一対向の超音波プローブを用いて風の影響を受けない気温センサを構築した. そして, 新しいセンサが騒音の存在する豚舎内においても, 気温変化をモニタリングできることを実証した. (2)豚のストレス疾病メタデータベース構築に資する光電脈波センサを構築した. そして, 新しいセンサが, 豚の非運動時に脈波を計測できることを実証した. 一方, 豚の運動時には, 体動などの影響で脈波を計測することが困難であった. 体動ノイズの除去が今後の課題である. (3)人工知能を用いて豚の呼吸器感染症罹患を自動検出するために, 豚舎内で発生する音響イベントから目的音であるくしゃみ音を検出するための識別エンジンを高度化し, 豚のくしゃみの持続時間は、ウイルスの刺激に応じて増加することを明らかにした. (4)前記の音情報と動画情報を組み合わせた, マルチモーダル情報に基づく豚の行動検出の高度化を実現するために, 動画像からの豚の骨格データを抽出・解析することで豚の行動を識別する技術の開発にも取り組んだ. 以上の通り, 本研究では, 豚ヘルスケアを実現するための各種センシング技術を構築・高度化すると共に, その有用性を明らかにした.
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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