2021 Fiscal Year Annual Research Report
ケモカイン受容体を標的とした犬の皮膚T細胞リンパ腫に対する革新的治療法の開発
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20H03147
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
前田 貞俊 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (50377694)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 皮膚リンパ腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
イヌ皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)におけるCCR4およびCCR7の役割を評価するために、CRISPR-Cas9を用いたゲノム編集によってCCR4またはCCR7をノックアウトしたEO-1を作製し、SCIDマウスの皮下に移植した。その結果、CCR4またはCCR7をノックアウトしたEO-1を移植したマウス(ノックアウト群)においては、野生型EO-1を移植したマウスに比較して腫瘍細胞の全身転移が有意に抑制された。また、ノックアウト群では腫瘍細胞移植部位における結節形成も有意に抑制された。さらに、CCR4およびCCR7のリガンドを用いたin vitro細胞増殖アッセイでは、リガンド刺激によってEO-1の増殖が促進されることが明らかとなった。以上の結果から、CCR4およびCCR7が腫瘍細胞の遊走と増殖の両方に関与している可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
CCR4またはCCR7は腫瘍細胞の体内動態のみならず、増殖にも関連している可能性が示された。したがって、抗体依存性細胞傷害のみならず、中和作用による治療効果も期待出来ることが明らかとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
抗体依存性細胞傷害のみならず、中和作用を示す抗体を作製し、その治療効果を評価する。
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Research Products
(2 results)