2022 Fiscal Year Annual Research Report
ケモカイン受容体を標的とした犬の皮膚T細胞リンパ腫に対する革新的治療法の開発
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20H03147
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
前田 貞俊 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (50377694)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 皮膚リンパ腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
犬上皮向性皮膚T細胞性リンパ腫(ECTCL)における皮膚病変の多様性は腫瘍のクローン異質性に起因していると考え、ECTCLに罹患した犬8頭の皮膚病変28箇所におけるT細胞受容体DNAのフラグメント解析を実施した。パラフィン包埋標本からgenomic DNAを抽出し、T細胞受容体DNAを特異的に増幅するPCRを実施した。キャピラリー電気泳動を用いてPCR産物のフラグメント解析を実施し、それぞれのクローン性を分類した。その後、クローン性と皮疹タイプ(紅斑、局面、びらん、色素脱、結節などの有無)および皮膚病理組織学的所見(表皮:リンパ球の集積、ポートリエ膿瘍、欠損、アポトーシス、肥厚、海綿化などの有無;真皮:リンパ球の集積、付属器におけるリンパ球浸潤、水腫などの有無)との関連性を評価した。また,皮膚病変における組換え活性化遺伝子1の転写を解析した。フラグメント解析の結果,4頭において同一および不同を示すクローン性パターンを認めた。3頭においては,全てのクローン性パターンが不同であり,1頭においては全てが同一であった。クローン性パターンと皮疹タイプまたは皮膚病理組織学的所見(表皮:リンパ球の集積、ポートリエ膿瘍、アポトーシス、肥厚、海綿化などの有無;真皮:リンパ球の集積、付属器におけるリンパ球浸潤、水腫などの有無)との関連性を認めなかった。遺伝子転写解析の結果,いずれの皮膚病変においても組換え活性化遺伝子1のmRNAは検出されなかった。これらの結果から,犬ECTCLでは皮膚以外の部位で不均一なクローン性が生じており,腫瘍細胞が全身に遊走している可能性が示された。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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