2020 Fiscal Year Annual Research Report
トキソプラズマ、ネオスポラの潜伏からの活性化を司る分子メカニズムの解明
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20H03149
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
高島 康弘 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (20333552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 雅裕 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00444521)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | トキソプラズマ / ネオスポラ / 潜伏 / 活性化 |
Outline of Annual Research Achievements |
トキソプラズマの潜伏状態からの活性化を誘導する条件を画定するとともに、活性化の効率を左右する諸要因についても明らかにした。また原虫側の変異による活性化効率の変動についても検証を行い、数代のパッセージ程度で生じる変異では活性化効率に著変は起こらないことを明らかにした。このことにより実験室で維持継代中の株を用いた実験が安定して実施できる体制が整った。以上の条件を用いて定量的な実験を行い、潜伏状態からの活性化を誘導する周辺の各種イオン濃度(ナトリウム、カリウムならびにカルシウム)の閾値を明らかにした。さらに活性化に必要な外部要因を認知するために必要と思われる原虫側の遺伝子の候補を選定した。既存のデータベースを用いた検証でも、候補遺伝子がシスト中のブライディゾイトにおいて高度に発言されていることまでを確認済みである。また、これら候補遺伝子をノックアウトした組換え寄生虫を作成するために必要となる核酸等の設計を完了した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
想定していた実験をおおむね完了できた。
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Strategy for Future Research Activity |
当初予定通りに進行する。
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