2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20H03206
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
長谷川 純矢 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (00533788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 飛鳥 東北大学, 薬学研究科, 教授 (50525813)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | リン脂質 / 質量分析 / Gタンパク質共役受容体 / すい臓がん |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究計画では3年間にわたり、申請者らが見出した新規リン脂質LysoPIPsの生理的、病態生理的機能の解析を実施してきた。これまで、LysoPIPsを生成する分子メカニズムを解明するため、哺乳類細胞に各種ホスホリパーゼA(PLA)を発現させ、細胞内および細胞培養液中のLysoPIPsを測定する手法を用いた網羅的なスクリーニングを行い、LysoPIPsの生成に関与するPLAを幾つか見出すことができた。さらに、本酵素群のノックダウン細胞株もしくはノックアウト細胞株を樹立し、いずれの細胞株でもLysoPIPs産生が著しく低下することも発見した。現在、この細胞株とがん細胞特性について検証中である。 また、市販されていないLysoPIPsの作製方法を考案し、現在純度の高いLysoPIPsを精製することに成功している。この精製したLysoPIPsを用いて共同研究者とともに、LysoPIPsの一つであるLy soPIP3をリガンドとするGタンパク質共役型受容体(GPCR)約250種類のスクリーニングを実施した。その結果、2つの受容体に高い反応性を示すことが分かった。これら2つの受容体のうち、LysoPIP3に対する反応が高かった受容体Aに関して、より詳細に研究を進めていた。受容体Aは、すい臓がん細胞株で発現が高く、すい臓がんの悪性化に寄与している可能性が考えられたた。そこで、すい臓がん細胞株にLysoPIP3を添加してみたところ、細胞形態の変化と上皮間葉転換に関わる分子の発現が変動し、LysoPIP3添加により上皮間葉転換が誘導されていた。現在、この表現型が受容体Aを介しているかどうか、受容体Aのノックアウト細胞を作製中である。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)