2021 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanism of growth inhibition by overexpression explored from the expression level of the limiting mutant protein
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20H03242
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
守屋 央朗 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 教授 (60500808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧野 能士 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (20443442)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 酵母 / 過剰発現 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、わずかに過剰発現しただけで増殖阻害を起こす「量感受性タンパク質」の変異体を体系的に作成し、それらの過剰が増殖阻害を引き起こすかを調査することで、過剰発現による増殖阻害のメカニズムを、生理機能の亢進とそれ以外に分離する。これにより、「過剰発現による増殖阻害の大半は生理機能の亢進以外のメカニズムにより生じる」という申請者らの仮説を検証しながら、過剰発現による増殖阻害のメカニズムを体系化する。
当該年度は特に過剰発現により増殖阻害を起こすメカニズムを明らかにするため、モデルタンパク質が生じさせる毒性のメカニズムを、変異モデルタンパク質の解析を通じて明らかにすることを試みた。その結果、これまで毒性の低いと考えられていたEGFPにも毒性があり、それがシステイン含有や凝集性により生じいている事を明らかにした。さらにその毒性を回避するためシステインを含まないmoxGFPの過剰発現を行ったところ、確かに凝集性による毒性は見られなくなった。さらにこれらのタンパク質の過剰発現株が引き起こす生理状態をトランスクリプトームやプロテオーム解析により明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
過剰発現による増殖阻害のメカニズムが、実験により明らかになりつつあるため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も継続して、モデルタンパク質が引き起こす増殖阻害のメカニズムを明らかにするとともに、酵母のゲノムにコードされたタンパク質の体系的な過剰発現、変異解析をすすめる。
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