2020 Fiscal Year Annual Research Report
The assembly mechanisms of the BAR domain proteins for physiological functions
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20H03252
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
末次 志郎 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (70345031)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | BARドメイン |
Outline of Annual Research Achievements |
研究項目1 BARドメイン集合の臨界濃度および重合速度測定と影響する因子の探索 申請者らは、GAS7にCFPとYFPを融合させたタンパク質を用いて、脂質膜存在下でのみ、CFP-GAS7とYFP-GAS7の間にFRETを観察する事に成功した。このFRETを用いて、本研究項目では、GAS7の集合機構を調べた。これまでの研究では、FRET効率は最大でも数%程度にとどまっていたが、リンカーの長さやCFP-GAS7とYFP-GAS7の比率をを調節することで、観察の高効率化に成功した。次に、 最適な脂質膜の脂質組成の検討とラグタイムや臨界濃度測定を行ったところ、ほとんどラグタイムはなく、脂質膜の添加後、瞬時にFRETが観察された。GAS7は、ファゴサイトーシスにおいて機能することを見出していた。したがって、ファゴサイトーシスに関わるホスホイノシタイドであるPIP2やPIP3の有無やリン脂質組成においてファゴサイトーシスの脂質膜を模した人工脂質膜と他の内膜系などを模した人工脂質膜を作成し、FRETを経時的に測定したところ、PIP2などの電荷依存的にFRETの増大が見られた。IRSp53 I-BARドメインでもCFP-IRSp53 I-BARドメインとYFP- IRSp53 I-BARドメインの間にFRETを観察することに成功した。
研究項目2 BARドメイン分子集合によるタンパク質酵素活性変換 マクロファージにおいて、GAS7と相互作用することが知られているN-WASPなどの局在を免疫蛍光抗体法により調べた。その結果、 GAS7タンパク質とN-WASPの共局在を確かめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定通り、FRETによるBARドメインの集合のモニターの系を洗練させ、定量解析が可能になったため。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通りに遂行する。具体的には、BARドメインの集合を誘導する因子の候補を調べるなどを行う。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Filopodium-derived vesicles produced by MIM enhance the migration of recipient cells2021
Author(s)
Nishimura T, Oyama T, Hu HT, Fujioka T, Hanawa-Suetsugu K, Ikeda K, Yamada S, Kawana H, Saigusa D, Ikeda H, Kurata R, Oono-Yakura K, Kitamata M, Kida K, Hikita T, Mizutani K, Yasuhara K, Mimori-Kiyosue Y, Oneyama C, Kurimoto K, Hosokawa Y, Aoki J, Takai Y, Arita M, Suetsugu S.
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Journal Title
Developmental Cell
Volume: 56
Pages: 842-859.e8
DOI
Peer Reviewed
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