2022 Fiscal Year Annual Research Report
血流メカノ刺激によって時空間的に連鎖・連動する器官形成のしくみ
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20H03259
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高橋 淑子 京都大学, 理学研究科, 教授 (10183857)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 初期胚 / 血管モデリング / 血流 / メカノバイオロジー / 始原生殖細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
脊椎動物の初期発生過程における血管形成とリモデリングのしくみ解明を目的とする。特に初期血管網からのリモデリングに注目し、血流メカノ刺激との関連を明らかにするために、ニワトリ初期胚の血管ネットワーク形成を新たなモデルとした解析を進めている。対象とする血管ネットワークは2次元平面内で形成されるため、血流と血管組織形成の連関を定量的に解析できるなどの利点がある。これまでに、血流のずり応力が血管壁(内皮細胞)に与える影響を調べてきた。1対の背側大動脈のうち一本の血流を止めるなどの独自の技術を用いて、血流によって血管壁(内皮細胞)が大きな影響をうけてリモデリングを起こす様子がみえてきた。RNASeq解析を進め、候補分子を絞り込みつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
候補分子が絞られてきて、それらの細胞内シグナルにおける位置づけがみえてきた。
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Strategy for Future Research Activity |
得られた成果をまとめて原著論文として公表するために、データの精査や世界の関連分野の動向などを調査する。
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Research Products
(19 results)