2023 Fiscal Year Annual Research Report
上皮幹細胞コンパートメントを規定する分子機構と生物学的意義の解明
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20H03266
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐田 亜衣子 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (80779059)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉 健次 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80242436)
柳沢 裕美 筑波大学, 生存ダイナミクス研究センター, 教授 (40746301)
水野 秀信 熊本大学, 国際先端医学研究機構, 特任准教授 (00567159)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 表皮幹細胞 / 幹細胞不均一性 / ニッチ / 細胞外マトリクス / 皮膚再生 / 三次元培養 / 遺伝子改変マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、皮膚などの上皮組織に存在する不均一な幹細胞集団の領域化を制御するメカニズムの解明を目的に実施した。代表者はこれまでに、細胞外マトリクスFibulin-7を欠損すると、Slc1a3陽性の高分裂表皮幹細胞クローンの減少促進、創傷治癒の遅延、炎症関連遺伝子の上昇が見られ、皮膚老化様の表現型を示すことを見出している。さらに、Fibulin-7をマウス初代培養表皮幹細胞にレンチウイルスを用いて過剰発現させることで、分裂速度が遅くなり、炎症性サイトカインに対して保護作用を持つことが示唆された。本年度は、表皮幹細胞の領域化に必須な細胞外マトリクスFibulin-7の過剰発現マウスを作出し、皮膚表現型解析を行なった。その結果、Fibulin-7をin vivoにおいて過剰発現させることで、皮膚炎症に対して保護作用を持つ可能性が示唆された。In vitroの実験においては、平面およびマイクロパターンゲル培養において、表皮幹細胞の不均一性を誘導する因子の探索およびヒト皮膚組織との比較を行った。それにより表皮幹細胞の不均一性が力学的因子およびニッチシグナル依存的に制御されていることを見出し、上流因子の候補を複数同定した。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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