2021 Fiscal Year Annual Research Report
Novel stress signaling pathway mediated by microtubules
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20H03276
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
橋本 隆 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (80180826)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 乾燥ストレス / 微小管 / キナーゼ / フォスファターゼ / ゼニゴケ / 仮根 |
Outline of Annual Research Achievements |
大腸菌でPHS1(全長929aa)の断片や変異型を発現させ、チューブリンリン酸化活性と自己リン酸化活性を調べた。PHS1はキナーゼ相互作用モチーフ(KIM)を含むN末端断片(1-85)、キナーゼ触媒部位(K187)活性アミノ酸残基とチューブリン認識部位を含む中央部(86-700)、フォスファターゼ領域(86-929;活性アミノ酸残基C792)から成る。PHS1(1-700)及びPHS1(86-929)は不活性であったため、N末端領域とC末端フォスファターゼのいずれか単独でもキナーゼ活性を完全に抑制することが判明した。KIM変異PHS1(1-700)では部分的にキナーゼ活性が阻害されたことから、KIMは活性阻害モチーフであるとともに、他にも活性抑制に働くN末端領域があることが示唆された。不活性フォスファターゼ変異PHS1(86-929C792S)は部分的にキナーゼ活性を阻害したことから、フォスファターゼによるキナーゼの活性阻害は酵素活性とタンパク質相互作用の両方が関わっていることが明らかとなった。また、キナーゼ領域(86-700)とフォスファターゼ領域(701-929)を個別に発現させて反応させると、フォスファターゼ領域のモル比に応じてキナーゼ活性が阻害された。自己リン酸化活性を調べた実験では、チューブリンリン酸化活性と自己リン酸化活性は強く相関していた。 ゼニゴケ葉状体を乾燥ストレスに晒すとPHS1依存的に多数の短い仮根が誘導されるため、仮根誘導転写因子RSL1とGFPの融合タンパク質をゼニゴケ細胞で発現する系統を作成した。また、仮根起源細胞を同定するために、FRH1プロモーター:YFP-NLSの発現ゼニゴケ系統も作成した。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(3 results)