2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20H03306
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川北 篤 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80467399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
望月 昂 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (80822775)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | タコノキ属 / ハナケシキスイ属 / タコノキ / ニューカレドニア / アザミウマ / コミカンソウ属 / タマバエ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、国内外における野外調査をもとに、花組織を報酬とする送粉共生系の多様性を浮き彫りにし、それらに共通する花形質を見出すことで、従来の送粉シンドロームの枠にとどまらない、被子植物の花の多様性に対する新しい理解を切り拓くことを目的としている。2022年度は、前年度に発見したタコノキ属植物とハナケシキスイ属の送粉共生に関する野外調査を重点的に行った。小笠原諸島固有のタコノキの送粉を調査したところ、ハナケシキスイだけでなく、タコノキ属に特異的で、同様に花序で繁殖するアザミウマの1種も送粉に関わっているらしいことが明らかになった。また、タコノキ属が適応放散しているニューカレドニアで野外調査および標本調査を行い、ハナケシキスイがニューカレドニアのタコノキ属にも存在すること、またタコノキ属の種ごとに異なる種のハナケシキスイが共生している可能性が高いことが分かった。これらは、タコノキ属ーハナケシキスイ属の共生が日本だけでなく世界中で多様化している可能性を示唆している。また、コバンノキをはじめとするコミカンソウ属の3種がタマバエに送粉されることを明らかにした論文をFlora誌で出版した。さらに、花で繁殖する送粉者による新しい送粉系を従来知られていない植物の科で見出した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)